トルコで、クーデターを企てていたとして軍の関係者が大量に拘束され、イスラム色を打ち出す
エルドアン政権が、政教分離を守ってきた軍などの旧勢力に対して圧力を強める動きに出たと
みられています。
トルコでは、今週、現職の軍の幹部や元将軍を含む49人が警察に拘束され、24日、6人は
釈放されたものの、現役の将校2人を含む12人が収監されました。残りの軍関係者に対しては
取り調べが続いています。警察は拘束した容疑を明らかにしていませんが、地元の報道は、
拘束された軍の関係者が7年前にエルドアン政権を倒すクーデターを企てていた疑いがあると
伝えています。トルコでは、2002年にイスラム色を打ち出して誕生した現政権と、建国以来、
政教分離の世俗主義を守ってきた軍などの旧勢力の対立が続いていて、今回の拘束は、
現政権が旧勢力への圧力を強める動きではないかとみられています。こうしたなか、
25日にはギュル大統領とエルドアン首相、それにトルコ軍のバシブー参謀総長の3者会談が
急きょ行われることになり、事態の収拾に向けた協議の内容が注目されます。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015823211000.html#