大阪府警が昨年、大麻に絡んで摘発した未成年者は40人と、統計を取り始めた
昭和52年以来最多となったことが18日、府警への取材で分かった。
10年前の平成12年(4人)と比べて10倍となっており、府警は大麻汚染の
低年齢化が進んでいるとみて警戒を強めている。
府警がまとめた少年犯罪統計によると、昨年、大麻取締法違反容疑で摘発された
未成年者の内訳は、中学生1人▽高校生9人▽大学生1人▽各種学校1人▽無職11人
▽有職17人。11〜12月には、府立高校のトイレで大麻を吸ったり教室内で大麻を
売買したりしたとして同法違反(所持・譲渡)容疑で2〜3年生の男子生徒3人が逮捕された。
一方で、覚せい剤取締法違反容疑で摘発された未成年者は前年に比べ9人増の
34人だったものの、10年前と比べて3分の1程度に減少。シンナーなどの毒劇物
取締法違反容疑では前年比11人減の58人で、10年前から約6分の1にまで激減している。
大麻汚染が広がっている理由について、府警少年課は「路上販売や音楽イベント、種の
インターネット通信販売など入手手段が増えたうえ、『大麻には依存性がない』という
誤った認識が広まっている」と分析している。
一方、刑法犯で摘発された未成年者は9039人で、警視庁に次いで全国で2番目。
ひったくりや路上強盗などの街頭犯罪で摘発されたのは2896人で、全国最多となっている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100219/crm1002190031000-n1.htm