東京地検特捜部が裏付けを進めている小沢幹事長側への裏献金疑惑です。この裏献金について小沢幹事長側は全面的に否定していますが、
JNNは金銭の受け渡し現場に居合わせた人物の貴重な証言を得ました。
「(Q.袋は1個?)1個。(Q.袋の中には5000万円?)5000万円」(裏献金現場に居合わせた人)
こう証言するのは、水谷建設に近い関係者です。水谷建設側から小沢幹事長側へ裏献金が手渡される、その瞬間を目撃したといいます。
その現場とは・・・。
「いっぱい人がいた。ざわざわしていたから」(裏献金現場に居合わせた人)
疑惑の舞台は都内のホテル喫茶店。2004年10月15日のことでした。
まず水谷建設側の5人が先に喫茶店に着きました。3人は離れて座り、水谷建設の当時の社長と専務の2人が先方の到着を待つ形になりました。
しばらくすると、スーツを来た1人の長身の男が現れました。当時、小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」の事務担当だった石川知裕衆議院
議員(36)です。
「大久保(隆規容疑者)が来るはずだったが、来れなくなって石川容疑者が来た。石川容疑者が貧乏くじを引いてやってきた。(Q.石川容疑者
の印象は?)坊や。まだ学校出たばかりの坊主」(裏献金現場に居合わせた人)
「(Q.水谷建設側はどこに座った?)こっちとこっちにいた。こっちから(石川容疑者が)来て座った」(裏献金現場に居合わせた人)
元社長らの正面に腰掛けた石川容疑者。ここで5000万円が渡されたといいます。
「(Q.現金をどういうふうに渡したのか?)紙袋にお土産用みたいな、絵が描いてあって外側がナイロンでビニールで保護してあるようなやつ。
(Q.紙袋はどこに置いてあった?)机の上だと思った」(裏献金現場に居合わせた人)
テーブルの上に無造作に置かれた紙袋。
「(Q.紙袋の中は現金だけ?)上に新聞紙があった。(Q.お金を渡して石川容疑者が帰るまで何分?)10分もなかった」(裏献金現場に
居合わせた人)
石川容疑者は紙袋ごと現金5000万円を受け取り短く会話をかわすと、会釈して席を立ったといいます。
「(Q.まさかそんな場所でそんな大金が・・・)もらい慣れている、5000万円なんて。あそこからしてみれば大金じゃない」(裏献金現場に
居合わせた人)
こうした現金の授受について石川容疑者は逮捕前、こう否定しています。
「ホテルで私に5000万円、1億円を渡してよろしく頼むと、まことしやかにそんな報道がされているが、1円たりともそのようなお金を頂いて土地購入
の原資にしたことはない」(石川知裕容疑者、10日)
そして小沢幹事長も・・・。
「不正な金は水谷建設はもちろん、他の会社からもいっさい受け取っていない」(民主党・小沢一郎幹事長、23日)
裏献金の受け渡しがされたという10月。同じ月、小沢幹事長の地元である胆沢ダム本体工事についての契約が行われ、水谷建設も下請けに
入りました。
「正しい金だとは思わない。それをしなかったら誰も仕事を取れなかったのでは、その時期は。(Q.小沢幹事長の力を期待しているということか?)
そう思わないとどうにもならない。そういう社会。そうしないと生き残れない時代」(裏献金現場に居合わせた人)
特捜部はこうした裏献金が東京・世田谷区の土地購入の原資に充てられた疑いが強いとみて、調べています。
ソース(TBS News-i)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4341612.html 昨年、問題になった西松建設が売上高4240億円、純利益が25億円。
http://gyokai-search.com/4-kensetu-rieki.htm 水谷建設は20年度の売上高が321億円。純利益はいかほど?
総額1億円の裏金をどのように調達したのか?
水谷建設のだれが、どのように裏金を形成していったかの詳細についても知る必要がある。
証言者が複数必要なのは、裏献金を証言した水谷建設元会長の信頼性に問題があることから
生み出された検察の窮余の策だが、証言者の人数を増やせば信頼性が増すのだろうか?
5人の思わぬ証言の齟齬によって、検察の立証が破綻することもありえる。
裏金を受け取ったされる石川議員は当時すでに30歳、大学出立てのペイペイとは異なる。
>(Q.石川容疑者の印象は?)坊や。まだ学校出たばかりの坊主」
ここでは、検察に塩を送ることになるので、これ以上、証言の不可解な点については
書かない。弁護側にとっては攻めどころ、満載ですね。