‥‥そんなワケで、今回のあまりにも異常すぎる捜査や逮捕は、犯罪を立件することが目的じゃなくて、
あくまでも「小沢一郎のイメージダウン」だけが目的の国策捜査なんだから、マスコミが垂れ流す報道は、
すべて疑ってかかったほうが賢明だろう。今日もマスコミ総出で「小沢氏側が献金の分散や金額を指示していた」
なんてモットモらしく報じてたけど、よく読むと「〜ということが関係者の話でわかった」なんて書いてある。
確か昨日のデマも「関係者の話」として書かれてたけど、この「関係者」って、いったい誰?(笑)
実は、コレって、三流週刊誌がデタラメな記事を書く時の常套手段なんだよね。
たとえば、芸能人のウワサ話なんかを書く時に、それが真実なら堂々と書けるけど、デタラメを書く場合は、
必ず「関係者の話」として書く。そうしとけば、もしもあとから、その本人からクレームが来たとしても、
記事を書いたライターはあくまでも第三者から聞いた話として責任逃れができるんだよね。
だから、週刊誌とかにデタラメの記事を書く場合には、必ず「関係者の話」として書くことが一般化してるのだ。
そして、単に「関係者」って書くだけだとリアリティーがないって判断した場合には、
「出版関係者」だの「音楽関係者」だのって書く。たとえば、ミュージシャンに関するデタラメ記事を書く場合には、
単に「関係者によると」って書くよりも、「音楽関係者によると」とか「事務所関係者によると」って書いたほうが、
そのデタラメがホントっぽく見えるようになる。だから、「よりホントっぽく見せたい」って場合になればなるほど、
この「関係者」の前に何らかのカンムリが被せられるってワケだ。だから、今回の各報道でも、
単に「関係者の話でわかった」って書いてるとこもあれば、サンケイみたいに「捜査関係者の話でわかった」とか
「西松建設の関係者の話でわかった」なんて書いて、よりホントっぽく演出してるとこもある。
だけど、皆さん、よく考えてみて欲しい。「捜査関係者」ってのは、実際に捜査をしてる人のことじゃないんだよ。
実際に捜査をしてる人の「知り合い」ってことなんだよ。「西松建設の関係者」にしても、西松建設の人じゃなくて、
西松建設の人の「知り合い」ってことなんだよ。そんなヤツラが、いったい何を知ってるって言うの?
東京地検特捜部にラーメンを配達してる出前持ちだって「捜査関係者」ってことになるし、
西松建設の事務所のコピー機をレンタルしてる会社の営業マンだって「西松建設の関係者」ってことになるんだよ。
ようするに、この「関係者の話」ってのは、もしもホントに関係者から聞いてたとしたって、
何の裏づけもない「又聞き」ってことで、信用性はゼロに等しい。そして、ホントに関係者から聞いたんじゃなくて、
テキトーなデマを流すための方便として「関係者」っていう透明人間を利用してるんだから、あまりにもタチが悪すぎる。
今回の場合は、検察や警察が事前にデマをリークして、それをマスコミが「関係者の話」として、いっせいに報じる。
そして、そのデマが広まったとこで、今度は「東京地検特捜部のコメント」として、
「そんな事実はなかった」っていうことを何十分の1かの扱いで、誰にも気づかれないように、ちっちゃく報道する。
これで、幼稚なプロパガンダの一丁あがりだ。
結局、最初のデマも、あとからの否定も、両方とも情報の出どころは一緒なのに、最初のデマを誰だか分からない
「関係者の話」として流して、あとからの否定だけを「東京地検特捜部のコメント」として流すことによって、
東京地検特捜部としては「マスコミが流した事実に反する報道を我々が指摘して訂正した」っていう形を演出できるってワケだ。
これぞ、正真正銘の自作自演だよね。
‥‥そんなワケで、今回の自民党による「小沢一郎のイメージダウン作戦」のシナリオは、
これまでに数々の国策捜査っていう戯曲を書いて来た名フィクサーによるものだから、すごく上手に作られてる。
昨日、「大久保容疑者のほうから西松建設に請求書を送っていた」っていうデマを流し、十分に広まったのを確認したら、
今朝になって誰にも気づかれないようにコッソリと否定しつつ、そのちっちゃな声の否定をさらに聞こえなくするように、
ものすごい大音量で「小沢氏側が献金の分散や金額を指示していた」なんて垂れ流し始めたってワケだ。
それも、昨日のデマとおんなじに「関係者の話」として(笑)
「関係者」という透明人間
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2009/03/post-3bc0.html