◇柳川市 県内最後の市営老人ホーム 柳光園 来春民営化へ
柳川市は、同市佃町の市営養護老人ホーム「柳光園」を来年4月から
民営化するための条例案を市議会12月定例会に提案した。市によると、
県内最後の自治体直営の老人ホームで、年間約1億の運営費が財政を圧迫していた。
同園の入所者は現在40人(定員50人)。市は、運営継続やサービス向上を
民営化の条件としており、入所者は民営化後も利用でき、経済的負担も変わらないという。
勤務している市職員7人は配置転換、臨時・嘱託職員10人は引き続き雇用される。
柳光園の名称もそのまま引き継がれる予定。
移譲先は、同市内や久留米市で特別養護老人ホームなどを運営する
同市大和町の社会福祉法人「やまと医正会」。土地は10年間有償で貸与し、
建物は無償で譲渡する。
柳光園は、自宅での介護が困難な高齢者の入所施設として1956(昭和31)年に開設した
「善吉園」が前身。83年に現在地に移転した。昨年度の運営費は
人件費約6800万円を含む1億20万円だった。取材に対して金子健次市長は
「サービスを低下させず、入所者の不安がない形で移譲したい」と話した。
ソース(西日本新聞)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/138984