【政治】 自民党分裂の危機か? 小沢幹事長が仕掛けた「郵政凍結法」の罠…町田徹(ジャーナリスト)
★自民党分裂の危機か? 小沢幹事長が仕掛けた「郵政凍結法」の罠…町田徹(ジャーナリスト)
自由民主党の分裂はあるのだろうか。
終盤戦を迎えた臨時国会で、民主、社民、国民新3党の連立政権が提案した
「日本郵政株式会社、郵便貯金銀行(ゆうちょ銀行)、郵便保険会社(かんぽ生命)の
株式の処分の停止等に関する法律案」(凍結法案)に対する自民党の対応が
「政局」の侮れない焦点に浮上してきた。
同法案は、8月の総選挙で勝利を収めて政権を獲得した連立政権が、
引き続き全国特定郵便局(全特)など日本郵政グループの組織票を獲得し続けるために、
どうしても今臨時国会で成立させたい重要法案のひとつだ。
内容的には、小泉郵政民営化が早期の実現を目指していた日本郵政、ゆうちょ銀行、
かんぽ生命の3社の株式などの売却・公開を先送りしようというもの。
これにより、連立政権は少なくとも次期通常国会(2010年春開催)まで時間稼ぎを行い、
その間に、現行の日本郵政グループの主要5社体制の見直しなどを柱とする
「郵政改革基本法案」(基本法案)をまとめて、成立させるという。
ただ、同法案に賛成することによって、全特の組織票を獲得しないと議席を維持できない
国会議員は、連立与党だけでなく、自民党にも少なからず存在する。
そうした事情に着目して、空転していた国会の正常化を図り、
自民党を同法の審議に誘い込んだのが、民主党幹事長の小沢一郎氏だ。
自民党は、結束を維持して党を存続させることができるのか。
谷垣禎一総裁ら同党幹部は、就任以来初の大きな正念場を迎えている。
●凍結法案でも挙党一致と強気を見せる谷垣総裁だが
自民党の谷垣総裁は11月24日、久しぶりに怪我から復帰し、自民党本部でなかなか
強気の記者会見を開いた。まず、審議に応じて国会の正常化に協力することは、
小沢氏の誘い、罠に嵌るものとの見方を否定するかのように、
「国会は与党の乱暴な運営により大変混乱したわけですが、党内一致団結して、
事にあたっていただきました。わが党の底力を感じた次第で、心強く思っています。
わが党は衆議院で協議に応ずる姿勢を示している。
政治への国民の信頼をどう確保していくかという観点から考えますと、
鳩山首相と小沢幹事長の政治と金の問題、これが第一です」と、発言した。(続く)
ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/series/machida/10102/ 続きは>2-5
>>1の続き
これが実現できるなら、たいしたものである。
谷垣氏は、自民党から党首討論を仕掛けて、鳩山首相らの政治資金疑惑
(母親から政治資金を贈与されながら、贈与税を脱税していたのではないかとの疑惑)を
徹底的に追及し、政権を存亡の危機に追い込んでいくシナリオを描いてみせたのだ。
そして、逆に、自民党のアキレス腱である郵政株式売却などの凍結法案に関する
党内の結束の乱れを質問されると、
「党内の意見がいろいろ(割れている)との見方がありますが、
国民生活の利便性の向上ということを第一に、より良い民営化を目指すという点で、
私は党内意見の集約はできると考えています」と切り返した。
あくまでも強気の姿勢を崩そうとしなかったと言える。
●法案採択を絶対避けたい自民執行部の本音
だが、谷垣総裁は内心冷や汗ものだったのではないか。
というのは、小泉郵政選挙の際に、郵政民営化法案に反対票などを投じ、
自民党を離党、その後、同党に復帰した「造反派」議員ら15名前後がこの日午前、
ひそかに国立国会図書館に集まり、口々に、執行部への不満をぶちまけていたからだ。
中には、昂然と、凍結法案に賛成票を投じると“宣言”する議員も存在したという。
特に、来年7月に選挙を控えた参議院議員にとっては、全特やJP労働組合などの
組織票の何割を繋ぎとめられるかが議員として生き残れるかどうかのカギを握るだけに、
凍結法案に理解を示す議員が多かったらしい。
そして24日夕刻、自民党執行部の本音が明らかになる、ある提案が、
自民党の国会対策筋から民主、国民新の同筋にもたらされたというのだ。
驚くべきことだが、その内容は、谷垣総裁の記者会見での発言と正反対の内容だった。
「党首討論の開催要求を取り下げることを厭わない」ので、
「今国会の会期延長を控えてほしい」、そして「凍結法案を採決せずに、
今国会を閉幕してほしい」というものだった。
やはり、谷垣総裁の記者会見での攻めの発言は、ポーズに過ぎなかったというわけだ。
そもそも凍結法案は、全部で6つの条文からなる簡単な法案だ。
具体的に言うと、前述の日本郵政グループ3社の株式のほか、
今春の出来レース疑惑に揺れ、西川善文前日本郵政社長の事実上の解任の
きっかけとなった「かんぽの宿」と、メルパルク(旧郵便貯金会館)の
2つの資産の売却を凍結するためのシンプルな法案に過ぎない。
http://diamond.jp/series/machida/10102/?page=2 続く
>>2の続き
念のため詳述すると、まず、小泉改革で「日本郵政株式会社が二〇一九年九月末までに
全株式を売却することを義務付けていたゆうちょ銀行とかんぽ生命の株式売却」を、
「別に法律で定める日までの間、処分してはならない」と規定している。
加えて、「政府に発行済み株式の三分の二を超えない株数をできるだけ早く
売却することを義務付けてきた日本郵政株の売却」も、「別に法律で定める日までの間、
処分してはならない」と先延ばしにした。
最後に、「かんぽの宿」と「メルパルク」も、小泉改革で「二〇一二年九月末までの
譲渡又は廃止」が義務付けられていたが、これを「別に法律で定める日まで譲渡又は
廃止してはならない」と改める内容だ。
こうした内容は、実際に株式や資産が早期に売却されるリスクがあるならば、
重要なことである。しかし、すでに政権交代が実現し、経営陣も連立政権の肝煎りの
斎藤次郎氏を日本郵政社長とする体制への移行が完了した以上、こうした法案がなくても、
売り急ぎが起きる懸念はほぼゼロだ。
言い換えれば、凍結法は、連立与党にとっても、来年7月に参議院議員選挙を控える中で、
全特やJP労組に対して、今年8月の総選挙での応援に謝意を示すとともに、今後、
本気で本格的な小泉・竹中郵政民営化の見直しに進む姿勢を明確にするための
デモンストレーションに過ぎない。当然ながら、その念頭には、引き続き、
両者の強い支持・応援を取り付けたいとの思惑がある。
ちなみに、自民党の造反派議員や親・郵政議員にとっても、この2つの団体の支持を
維持できるかどうかは死活問題だ。極端な話をすれば、政権交代直前の2人の総務大臣、
つまり、鳩山邦夫氏と佐藤勉氏の2人でさえ、この2団体の支援がなければ、
先の総選挙での議席維持は困難だったとみられている。
●自民党を追い込むために強行採決を止めた小沢氏
そして、凍結法の採決を利用して、こうした多くの自民党議員のアキレス腱を
突こうとしたのが、小沢幹事長だった。
実は、国会は20日未明、連立与党と共産党が、金融機関に借入金の返済猶予などを促す
「中小企業金融円滑化法案」(モラトリアム法案)を強行採決したため空転し、
いくつかの法案の可決・成立を目指すため、さらに強行採決を繰り返す異常事態に陥っていた。
ところが、小沢氏は、急きょ、20日午後に予定されていた凍結法の
衆議院総務委員会での強行採決に中止指令を出し、国会正常化を促した。
強行採決では、自民党議員を凍結法賛成に追い込めないからである。
小沢幹事長がシナリオ通り自民党を分裂に追い込むのか、それとも谷垣総裁が凌ぐのか。
会期の延長がなければ、週明け30日には、その答えが出るはずである。
ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/series/machida/10102/?page=3
5 :
名前をあたえないでください:2009/11/27(金) 06:46:32 ID:AyqmaYFS
民主新人議員、委員会を傍聴して
「こっちは正しい不正だぁ!」って叫んでいたが、
先輩議員につまみ出されていた・・・
7 :
名前をあたえないでください:2009/11/27(金) 07:04:35 ID:tr0u90cJ
自民党なんか問題外でしょ
チャリでズッコケて倒れている人なんだから
8 :
名前をあたえないでください:2009/11/27(金) 07:29:40 ID:2U2Hdxw9
9 :
名前をあたえないでください:2009/11/27(金) 10:46:48 ID:9CoFHTjU
>>7 力の無い自民党総裁が友愛されそうになったのよ。
ただの事故じゃないw。
10 :
名前をあたえないでください:2009/11/27(金) 10:58:11 ID:hM7SGPCy
町田徹www
かんべんしてくれよw
11 :
名前をあたえないでください:2009/11/27(金) 12:25:31 ID:peWnGNGI
というのは、小泉郵政選挙の際に、郵政民営化法案に反対票などを投じ、
自民党を離党、その後、同党に復帰した「造反派」議員ら15名前後がこの日午前、
ひそかに国立国会図書館に集まり、口々に、執行部への不満をぶちまけていたからだ。
オイオイ、図書館って本を読むとこだろ!
クーデターの策謀で図書館使うのって人類初の快挙だろ(笑)
12 :
名前をあたえないでください:2009/11/27(金) 18:42:31 ID:LgqlH1ZS
>>11 どこの情報弱者だ?
TVのワイドショーで密談の名所として紹介されていたぞ。
13 :
名前をあたえないでください:2009/11/27(金) 19:09:09 ID:7MmakJf1
この法案で欠席したの自民だけだろ
小泉と竹中ピンチだな
14 :
名前をあたえないでください:2009/11/27(金) 21:14:58 ID:PpvBjwQU
そのころ、谷垣はアグネスに土下座していた。
15 :
名前をあたえないでください:2009/11/28(土) 01:58:45 ID:/92GVH9g
くそ町田は「かんぽ疑惑」の証拠をさっさと提示しろよ
まさかあんだけ煽っといて逃げるつもりか?
郵政国営化の片棒を担ぐ売国野郎がw
16 :
ポーク‥‥φ ★:2009/11/28(土) 10:09:09 ID:???
17 :
ポーク‥‥φ ★:
★郵政株凍結法案:自民、亀裂抱え次期国会へ
日本郵政グループの株式売却凍結法案は1日、今国会の会期の小幅延長に反発した
自民党が欠席する中、衆院を通過した。
同党は参院でも審議に応じない構えで、党内の民営化推進派と見直し派が
同法案の採決で対立する場面はひとまず回避される見通しだ。
しかし、政府・与党は来年の通常国会に民営化見直し法案を提出する方針で、
自民党は亀裂を抱えたまま次期国会を迎えることになる。
大島理森幹事長は1日の記者会見で、郵政法案について
「18日まで国会が開かれれば、粛々と議論して結論を出す」と大見えを切ったが、
これは再延長がないのを織り込み済みの発言。
その後の党総務会では、推進派の中川秀直元幹事長が
「党議拘束をかけ、堂々と国会に出席して反対すべきだ」と蒸し返し、
見直し派の鳩山邦夫元総務相は終了後、
「民営化はすべてすばらしいと言い続ける考え方とは合わない」と不快感を隠さなかった。【坂口裕彦】
毎日新聞
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091202k0000m010090000c.html