■「やられる、陰謀だ」と副大統領 ケネディ暗殺直後
ケネディ米大統領がテキサス州ダラスで暗殺された直後の63年11月22日午後、
ジョンソン副大統領は「みんな殺される」と狂乱状態で泣いていた―。米国の歴史家
スティーブン・ギロン氏が2日放映の米MSNBCで、新著「ケネディ暗殺」に基づき
証言した。
ギロン氏は、大統領専用機エアフォースワンの当時の運用責任者だったマクヒュー
空軍准将がケネディ図書館の担当者と78年5月に行い、機密とされてきた会見録を
入手。それによるとマクヒュー准将は、ジョンソン氏がエアフォースワンのトイレで
便器に座り込み「殺される。これは陰謀だ。みんなやられる」とわめいているのを
目撃した。
この後ジョンソン氏は落ち着きを取り戻し、ジャクリーン・ケネディ夫人が見守る中、
機内で就任宣誓し大統領となった。ギロン氏は「証言は事実だと思うが、現在では
真偽を確認できない」と述べた。マクヒュー准将は同時期に議会の調査委員会に
対しても同様の証言をしていたという。
ケネディ暗殺をめぐってはウォーレン調査委員会がリー・オズワルドの単独犯行と
結論付けたが、現在でも陰謀説を信じる国民は多い。
■ソース:共同通信
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009110301000215.html