★“結婚詐欺の女”、顔使い分け犯行
埼玉県警に詐欺などの疑いで逮捕、起訴された東京都豊島区の無職女(34)の
知人男性4人が不審死した事件で、新たに2人の男性が不審死している疑惑が28日、浮上した。
知人男性の不審死への関与が疑われている“結婚詐欺の女”(34)。
複数の“顔”を使い分ける“魔性”ぶりをみせていた。
女は北海道根室市から直線距離で北西約50キロにある別海町出身。
祖父は司法書士で町議会議長を3期務め、北方領土ビザなし訪問団長としても活躍し叙勲されたこともある地元の名士だっただった。
父親は大学職員だったが、約3年前、車を運転中にがけ下に転落死。当時、自殺とのうわさも飛んだ。
妹2人、弟1人の長女だった。
高校卒業後、上京し中堅私立大に進学。
1999年、東京都板橋区徳丸のマンションに住み始めた際も、
家賃滞納で2006年に同区上板橋のマンションに引っ越した際も契約時には職業を「ピアノ家庭教師」としていた。
上板橋のマンションは2LDKで月13〜14万円の家賃。2年後の更新時には職業が「料理講師」へと変わっていた。
今年2月のバレンタインデーにはマンションの管理会社関係者や男性居住者らにクッキーなどをプレゼント。
一緒に入っていた名刺には「フードコーディネーター」と書かれ、
名刺に記載されたホームページでは自作レシピを毎日のように写真付きで更新していた。
ピアノも料理も生徒のところに出向いて教えていると周囲に話していた。
“顔”はそれだけではない。「数年前から複数の出会い系サイトを利用していたが、
『高齢者の自宅でヘルパーやります』と書いていたサイトもあった」と捜査関係者。
「小さいころからピアノや料理が得意だった」(上京前を知る知人)というから、“特技”をフル活用したのか。
今年に入ってから急に生活が派手になる。「疲れた中年女性という印象」(マンション住人)との外見とは違い、
愛車はシルバーグレーのベンツCクラス。さらに5月ごろにはワインレッドのベンツE360にグレードアップした。
今年8月から住んでいる池袋のマンションは最上階の2LDKで月家賃約22万円。
高級レストランの食べ歩きは週に3回前後にも及び、エルメスの高級バッグ「バーキン」を持ち歩く。
高校卒業文集には、嫌いな男性のタイプを「不潔、貧乏、バカ」と書いていたが、
昔から“セレブ”に強いあこがれを抱いていたのだろうか。
一方、03年3月にネットオークションでパソコンを売ると偽り10万円をだまし取ったとして
詐欺容疑で警視庁に逮捕されたこともあった。
サンスポ
http://www.sanspo.com/shakai/print/091029/sha0910290505008-c.htm