重症の妊産婦や新生児の緊急治療にあたる全国の総合周産期母子医療センターに対し、
治療態勢などについて読売新聞がアンケートしたところ、早産児などを受け入れる新生児
集中治療室(NICU)の今年4月〜9月の平均稼働率は93・7%で、「ほぼ100%」「100%以上」
などと答えた施設も20施設にのぼった。
脳出血を起こした妊婦が8病院から受け入れられず、東京都立墨東病院で死亡した問題から
1年たつが、受け入れ困難の背景となっている病床不足の実態が改めて浮き彫りになった。
調査は今月、全国のセンター77か所(4月時点)に行い、64施設(回収率83%)から回答を得た。
1施設当たりの平均病床数(13床)からみると空き病床は0・8床程度しかないことになり、緊急入院
を受け入れる余裕がないことが分かる。
青森県立中央病院(青森市)では、新たな入院がある時には、比較的症状が軽い患者を、本来は
退院や一般病棟への転棟を控えた時期に入る「回復室」に移し、やりくり。また鹿児島市立病院では、
新生児専用のドクターカーで医師らが現場に急行し、応急処置をしながら他の協力病院に搬送する
などして対応している。
ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091025-00000015-yom-soci