■チェコ、EU新条約に批准を表明
チェコのクラウス大統領は23日、欧州連合(EU)の新しい基本条約
(リスボン条約)の批准書に署名する考えを表明した。EU議長国
スウェーデンが示したとみられる基本的人権条項からの免除など
特例的扱いを評価、これまでの批准拒否の姿勢を転換した。
チェコは27加盟国で批准の見通しが立っていなかった唯一の国だった。
EUは今月末の首脳会議でチェコの特例について合意し、早期発効を
めざす。
新条約では第2次大戦後に旧チェコスロバキアから追放したドイツ系
住民から没収財産の返還を求められる恐れがあるとして、クラウス
大統領はチェコ議会の意思に反して批准書への署名を拒否していた。
チェコは07年末の条約署名時点で、この問題を提起しておらず
「土壇場での引き延ばしだ」として加盟国から批判を浴びていた。
人権条項の免除は英国、ポーランドも申し出て、認められている。
■ソース:朝日新聞
http://www.asahi.com/international/update/1024/TKY200910230551.html