皇后さまは20日、75歳の誕生日を迎え、1年を振り返る感想を文書で宮内記者会に寄せた。
この1年で最も案じたこととして、経済悪化で大勢の人が困難な状況におかれたことを挙げ、
「職や居住の場所を失ったり、進学の道を閉ざされ、あるいは就職の内定を取り消された人々
も多い」とつづった。新型インフルエンザの被害についても「少しでも小さく抑えられるよう
願っています」と記した。
米・オバマ大統領にノーベル平和賞が贈られることにも触れ「核兵器の恐ろしさは、その破壊力
の大きさと共に、後々までも被爆者を苦しめる放射能の影響の大きさ、悲惨さにある」「被爆国
である日本はこのことに対し、国際社会により広く、より深く理解を求めていくことが必要では
ないかと考えています」と述べた。
宮内庁によると、皇后さまは今年、行事や視察などで忙しい年となったが、月1回ほどの
ペースで天皇陛下のチェロに自身のピアノをあわせる合奏を楽しんでいる。2月に痛めたひざも
順調に回復し、テニスなどでリハビリに努めているという。
ソース
http://www.asahi.com/national/update/1019/TKY200910190334.html