インターネット検索大手の米グーグルは15日、ウェブブラウザーを持つすべての機器を対象に
電子書籍をダウンロード販売するオンラインストア「グーグル・エディション」を2010年上期に
立ち上げると明らかにした。急成長する電子書籍市場は米アマゾン・ドット・コムの専用端末
「キンドル」が独占しており、グーグル参入で勢力図が塗り変わる可能性も出てきた。
電子化権利の獲得によりすでに協力関係にある出版社と提携し、当初は約50万冊の
取り扱いを予定している。
読者は、電子書籍をグーグルから直接購入できるほか、アマゾン・ドット・コムや
バーンズ・アンド・ノーブル・ドットコムなどの他のオンラインストアからも購入可能。
グーグルの戦略的パートナーシップのディレクターを務めるトム・ターベイ氏は、独フランクフルト
で開催されているブックフェアで記者団に対し「われわれは、熱心な読者層にもいかなる機器にも
重点を置いていない」と述べた。
アマゾンは前週、「キンドル」を米国以外の世界100カ国で販売を開始すると発表。
市場はまだ小規模だが、急速に拡大している電子書籍市場での存在感をさらに高めた。
ハイテク業界調査会社のフォレスターは、価格低下やコンテンツの充実などを背景に、
今年の米国における電子書籍端末の販売台数は約300万台になると見込んでいる。
ソース
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-11976620091016