大阪市で9月中旬、古い消火器が破裂して小学生が意識不明の重体となった事故を受け、小樽市消防本部や市内の消防設備業者
に市民からの相談が相次いでいる。市内ではこれまで破裂事故は起きていないが、同本部の調べでは、市内に住宅や事業所に約3万
5千本の消火器が備えられていると推定され、「家庭内で点検を」と呼びかけている。
市消防本部には、大阪の事故が起きた9月16日以降、今月14日までに市民から約150件の電話相談が寄せられた。消火器に関する
問い合わせは通常、「月に1、2件程度」(予防課)という。内容は「古くなった消火器をどのように処分すればいいか」が最も多い。中には、
古くなった消火器を消防署に持ち込む市民もいた。
同本部によると、消火器の使用期限は製造から8年程度と言われている。長い間放置すると底の部分が腐食し破裂して中の薬剤が
飛び散る恐れがある。
消火器は一般ごみとして捨てることができないため、消防設備業者やホームセンターに引き取ってもらう必要がある。消防署では処理する
ことができず、受け付けていない。
住宅に設置された消火器について点検の義務はないが、村岡典久予防課長は「事故を招かないためにも、へこみやきずなど外見に異常
がないかを入念に確認してほしい」と話している。
ソース(北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/194452_all.html