パキスタンの首都近郊ラワルピンディにある同国軍司令部で10日起きた武装集団による立てこもり事件で、
軍特殊部隊は11日早朝(日本時間同午前)、集団が立てこもった建物に突入した。
軍報道官は人質25人を救出したとする一方、人質3人と武装集団側の4人を含む計9人が死亡したと明らかにした。
発生からの死者は計20人に上った。
ロイター通信などによると、報道官は同日午前、救出作戦が終了したと表明、事件は約22時間ぶりに解決した。
イスラム圏唯一の核保有国パキスタンで軍中枢部に武装集団の侵入を許したことで、
同国の核管理態勢に対する国際社会の懸念も一層強まりそうだ。
軍報道官によると、10日の死者は軍側6人、武装集団5人の計11人。人質は36人で、
同日深夜に8人が解放された。武装集団は10人で、リーダーとみられる男は拘束された。
報道官らによると、集団は複数の爆弾を仕掛けており、特殊部隊突入時に爆発させた。
人質は1部屋に集められ、爆発物を詰めた服を着た武装集団が見張っていたが、自爆を図る前に部隊側が殺害したという。
同国北西部の部族地域、南ワジリスタン地区を拠点とするイスラム武装勢力
「パキスタンのタリバン運動」が地元テレビに犯行声明を出しており、
政府当局は同地区で掃討のための地上作戦を始める方針。
ソース
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/091011/asi0910111700003-n1.htm