FXブームを誘発した円安トレンドから円高トレンドに切り替わってからと
いうもの、株価下落基調が続くFX(外国為替証拠金取引)関連。
足元では急激な円高進行を嫌気して株安に拍車が掛かり、マネーパートナーズ
(8732・HC)、M2J(8728・HC)、FXプライム(8711・JQ)などが
そろって急降下、年初来安値に接近−−と日本のFX関連株はさえないが、
米国でFX関連にスポットライトを当てる動きがあり要注目だ。
「FOREX.com」を運営する米大手FX取次業者のゲイン・キャピタルが
米SECに目論見書を提出、業界初のIPOを準備しているというもの。
上場先はニューヨーク証券取引所とされる。ウォール・ストリート・ジャーナルも
FX関連記事を掲載するなど、FX後進国と言われる米国でもFXに対する関心が
高まる公算が出てきたとの指摘も聞かれる。
さらに一部筋は「米国の低金利長期化をにらみドル・キャリー・トレードが
盛んになる可能性がある。米国版ミセス・ワタナベの活躍で為替相場が
対ドルで円高が加速する芽もありそう」との見方も。
日本のFX取り次ぎ業者にとって為替に一定の方向感が出てくることは
参戦誘引材料となり基本的にプラス要因。ゲイン・キャピタルのIPOは
日本のFX関連が株価反転に動く格好の機会ととらえられそう。(Q)
9月30日 14:30
■ソース:日本証券新聞
http://www.nsjournal.jp/column/detail.php?id=178559&dt=2009-09-30