■南太平洋・サモア沖でM8・3の大地震 広域に津波、複数の死者・不明者
気象庁は、30日午前2時48分ごろ南太平洋の島、サモアの近海で、マグニ
チュード(M)8・3と推定される地震が起こり、サモアなどで津波が観測されたと
発表した。震源地は南緯15・3度、西経171・0度。米地質調査所は震源地は
同国の首都アピアの南195キロで、震源の深さは18キロとしている。ロイター
通信はサモアの警察当局の話として、津波による被害で複数の死者や行方
不明者が出ていると伝えた。また地元ラジオの情報として、米領サモアでは
14人が死亡したと報じた。
同調査所は地震のレベルを当初M7・9としたが、その後、8に修正。ロイター
通信によると、米太平洋津波警報センターは、地震のレベルをM8・3に引き上げた。
CNNテレビはサモアの目撃者の話として、地震が約3分間続いたと報じた。また、
ロイター通信は地元ラジオの情報として、米領サモアの沿岸には5回の津波が
到達したと伝えた。
米太平洋津波警報センターはニュージーランド、トンガ、フィジー、クック諸島などに
津波警報を出したほか、ハワイには津波注意報を発令した。南太平洋の広範域に
わたり、津波発生の可能性があり、警戒が呼びかけられている。日本への津波の
有無は調査中。
米領サモアの政庁所在地パゴパゴで高さ1・6メートル、アピアで70センチの津波が
観測され、パゴパゴでは街が洪水状態となり、一部が土砂に埋もれているという。
AP通信は地元メディアの報道として、アピアで住民が高台に避難したと伝えた。
■ソース:産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090930/dst0909300456001-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090930/dst0909300456001-n2.htm