★【全精社協疑惑】175万円出金の受領証発見、政界工作常態化か
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、
「政治献金として175万円を出金した」とする全精社協内部の受領書が残されていたことが26日、分かった。
理事の1人によると、経理を取り仕切っていた元事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)
=業務上横領容疑で逮捕=が補助金の収支の帳尻を合わすために作成し、幹部が署名、押印したという。
署名した幹部は産経新聞の取材に「頼まれてサインしただけ」と実際の出金を否定しているが、
全精社協内部で政治献金が一般化していたことを示す資料とみられる。
大阪地検特捜部は国会議員への資金の流れも含め、不正経理の全容解明を進めている。
保管されていた受領書のコピーでは、用務の目的は「政治献金として」金額は「175万円」と印字。
幹部が住所と名前を自筆で記し、実印を押していた。
日付は書き込まれていなかったが、平成20年3月ごろに作成されたという。
理事によると、五月女容疑者が19年度補助金の会計処理をした際、
パーティー券購入などに使うための裏金などに流用した分を、
カラ出張などの偽造伝票で帳尻を合わせようとしたが175万円分だけ処理できなかった。
受領書にサインした幹部は、「五月女容疑者に頼まれた」と説明し、
「19年5月か6月に五月女容疑者が政治献金をしたいという話を持ってきたが、『だめだ』と突っぱねた。
この後、勝手にしていたようで、昨年10月の内部調査で知った」と話している。
産經新聞
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090927/crm0909270052000-n1.htm