★政治献金「望ましくない」と指摘 全精社協に外部会計担当者
大阪地検特捜部に元事務局次長五月女定雄容疑者(58)が逮捕された社会福祉法人
「全国精神障害者社会復帰施設協会」が昨春、外部の会計担当者から
「政治献金は望ましくない」と指摘を受けていたことが25日、協会関係者への取材で分かった。
しかし協会はその後も、政治家への資金提供を続けた。
福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の買収や、補助金受給へ向け
政界工作を続けた疑いがあり、特捜部は経緯を捜査。補助金流用の実態を調べるため、
25日に理事6人から任意で事情聴取した。
五月女容疑者は逮捕前の取材に「2007年2月から08年7月にかけて、
ハートピアの取得や補助金獲得の根回しで、元特別顧問が複数の国会議員に
七、八百万円を献金したと聞いた」と話していた。
協会関係者によると、昨年5月、協会の総務財政委員会で、
07年度の帳簿で「仮払金」と支出計上していた175万円が政治献金に使われていたことが発覚。
出席していた外部の会計担当者が「社会福祉法人という団体の性質上、望ましくない」と指摘した。
このため、幹部が肩代わりして協会へ全額弁済し、「政治献金として」という名目の受領書も発行された。
内部調査で、協会が委員会の翌月、自民党前衆院議員のパーティー券20万円分を購入した領収書も確認。
協会は08年7月、約4200万円でハートピアを買収した。
47NEWS
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009092501000817.html