★【全精社協疑惑】理事の名を無断使用 パーティー券購入で幹部
全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)の補助金不正流用事件で、
幹部らが自民党参院議員のパーティ券を理事の個人名で勝手に購入していたことが24日、分かった。
全精社協の名前を隠すために振り分けたとみられる。
理事が産経新聞の取材に「後でその事実を知り、領収書を回収した」と証言。
参院議員側は「全精社協の複数の幹部にパーティー券を買ってもらっていたのは事実」と認めている。
また、平成20年春には、厚労副大臣経験のある自民党の元衆院議員(今年8月に落選)が
主宰する勉強会の参加費用計20万円を幹部4人の名義で支払っていたことも判明。
全精社協は19年度に、この元衆院議員のパーティー券を百数十万円分購入していたことが
すでに分かっており、政治家に対する出費が常態化していた可能性が高い。
理事によると、業務上横領容疑で大阪地検特捜部に逮捕された元事務局次長、
五月女定雄容疑者(58)が20年11月に退職後、新たに経理担当に就いた理事から
「あなたの名前でパーティー券を購入しているが、把握しているか」と問い合わせがあった。
理事が確認したところ、元衆院厚労委員長で現在は自民党参院議員のパーティ券
数万円分の領収書が残っており、事務局に無断で名義を使われていたことが分かったという。
理事は「私名義で協会の金で購入したのは問題があると判断し、協会に自分のお金を
振り込んで領収書を回収した」としている。
一方、参院議員の事務所は、複数の幹部によるパーティー券購入は認めたうえで、
「一人につき1、2枚程度だったと思う。厚生関係の団体にお願いしていたので、
その付き合いで買ってくれたのではないか。全精社協の名義で買ってもらったことはないし、
付き合いもほとんどなかった。献金は一切受けていない」としている。
ただ、パーティー券の購入などに関して、全精社協の幹部の主張は食い違っている。
五月女容疑者は「すべて幹部の指示だった」と証言するが、ある幹部は
「五月女容疑者からパーティー券の話があり、しょうがないなという話になった。
その後、問題だということになって、別の幹部が『僕が返す』と言いだし、穴埋めした」と説明する。
穴埋めしたとされる別の幹部は「五月女容疑者が話を持ってきたが、
僕は『社会福祉法人が献金などできるわけない』と突っぱねた。
その後、内部調査でいろいろなことが分かり、『勝手にしていたな』と思った」と反論している。
産經新聞
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090925/crm0909250746001-c.htm