■メバチマグロ漁、大幅減を 管理機関の科学委が勧告
日本漁船も大量に漁獲し、刺し身などとして親しまれているメバチマグロの
中西部太平洋の資源が乱獲で急減しており、資源保護のためには漁獲量を
現状より最大50%も減らす必要があるとの勧告を、この海域の資源管理
国際機関、中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)の科学委員会が
まとめたことが19日、明らかになった。
12月にフランス領のタヒチ島で開くWCPFCの年次会合で漁獲枠削減に
合意するよう求めている。
最高級品種のクロマグロの国際取引をワシントン条約で禁止しようとの
声が高まっているが、乱獲は「普及品」ともいえるメバチマグロでも深刻。
漁獲枠の大幅削減が決まれば、この海域で最大の漁獲量を持つ日本
漁業や日本の食卓にも影響が出そうだ。
水産庁などによると、この海域のメバチマグロ漁獲量は2007年には
14万3千トンで、1950年の2万トンに比べ急増している。07年の
日本の漁獲量は3万トン余りで、ピーク時5万トン余りからは減った
ものの、漁獲量は世界一だった。
科学委は、近年の各国の漁獲量や産卵能力のある親魚の数などを
分析。資源の維持のためには04年から07年の平均漁獲量に比べ
34〜50%漁獲量を減らす必要があると結論づけた。
■ソース:共同通信
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091901000205.html