■地中海に廃棄物満載の船沈める? 伊犯罪組織、30隻以上
イタリア南部カラブリア州沖の地中海(ティレニア海)に、放射性廃棄物を含む
大量の有毒産業廃棄物を満載した30隻以上の船舶が、不法処理のため
犯罪組織により故意に沈められた疑いが強まり、イタリア捜査当局は無人
潜水艇などを使い捜査を始めた。同国主要メディアが15日伝えた。
捜査は同州の犯罪組織「ヌドランゲタ」のメンバーによる司法当局への密告を
きっかけに始まり、既に約180バレルの廃棄物を積載していたとされる船1隻の
残骸が海底で見つかった。
当局は1980年代後半に廃棄物の不法投棄取り締まりを強化する法律が成立
して以来、犯罪組織が企業から廃棄物処理を請け負った上で、安価に処理する
ため船に乗せ、爆発させて沈める“ビジネス”を開始したとみて捜査を進めている。
イタリアでは犯罪組織による廃棄物などの不法処理が盛んで、年間160億
ユーロ(約2兆1千億円)の収入となっているとの報告もある。
■ソース:共同通信
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091601000638.html