ウイルスバスター2010で筆者が最も評価しているのは、セキュリティソフトをインストールすることにより、
起動時間が長くなったり、メモリ消費量が増えるという点が、前バージョンより改善したことである。
ウイルスバスター2009と比較すると、常駐動作するプロセスとアイドル時のメモリ占有が減っている。
これによって軽快さと起動時間の短縮を実現している。
筆者のテストマシン「ThinkPad R61e A37」(CPUはCeleron 540、HDDは320GBに換装、メモリは2GBに増設、
システムドライブのディスク使用領域は約10.5GB、OSはWindows XP Professional SP3)で計測したところでは、
起動時間はウイルスバスター2009では10.5秒だったが、ウイルスバスター2010では94秒と十分体感できる
速度向上が見られる。また、起動後のアイドル時の占有メモリも109MBから100MBへと減少した。
また、パターンファイルの更新などの初期アップデートを実施した後のディスク占有量については、
823MBから847MBと大幅に減らした。Cドライブの完全スキャン時間は24分程度であまり変化がないが、
完全スキャンを毎回行うものでもない。
軽快さに関してはここ数年ウイルスバスターは着実に改良を重ねており、評価すべきポイントだ。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/20090916_315874.html