#ロケット:官民共同「GX」概算要求断念 本格着手先送り
政府は25日、開発コストの増大で是非が問われている官民共同の
中型ロケット「GX」について、10年度予算の概算要求に開発費を
盛り込まないことを明らかにした。
GX計画は03年にスタート。しかし総開発費が当初見込みの
3、4倍に達する1500億〜2000億円以上に膨らみ、国の
宇宙開発戦略本部(本部長・麻生太郎首相)で開発継続の是非を
検討してきた。
25日、官房長官、文部科学相、経済産業相、宇宙開発担当相の
連名で出された文書によると、GXの打ち上げサービスがビジネス
として成立するとは判断できない▽開発参加企業の「GXは
国際的価格競争力を持っている」との主張を判断するデータがない
−−と指摘。「GXの本格的着手を判断できる状況にない」との
見方を示した。一方、GX用の液化天然ガス(LNG)エンジンの
開発費は「国際的に有意な日本発の技術」として地上での開発を
続けるとした。
同日会見した野田聖子・宇宙開発担当相は「事実上、本格着手の
判断を先送りするということ。今後、需要見通しなどに変化が出れば
予算編成過程で必要な対応をする」と話した。【奥野敦史】
ソース:毎日新聞
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090825k0000e010065000c.html