ラグビー夏合宿の“聖地”長野・菅平高原に新型インフルエンザが蔓延(まんえん)していることが
14日、分かった。16日に行われる予定だった昨季の大学王者・早大Vs関東学院大の試合も
両校に発症者が出たことを考慮してこの日、中止が発表された。菅平では夏合宿が本格化した
7月下旬から発症例が急増。高校ラグビーの名門校も相次いで合宿を回避する事態となっている。
屈強な男たちも、夏合宿の聖地で蔓延(まんえん)する新型インフルエンザには勝てなかった。
あす16日に行われる予定だった早大Vs関東学院大の試合が中止。この日、両校がホームページ上で発表した。
大学ラグビーを占うファン必見のビッグカードには、例年2000人もの観客が集まる。
だが、ことしは両校に新型インフルエンザ感染者が数人程度確認され、今後の感染拡大を最小限に抑えるため、
13日夜に中止を決定。早大・中竹竜二監督(36)は「春に(関東学院大に)負けた時点から、
夏にリベンジしたいという気持ちでやってきた。大事な試合のひとつと考えていたので、非常に残念」と話した。
感染は菅平での各チームの夏合宿が本格化した7月下旬から、広がっていった。
長野県上田保健所の関係者は「感染拡大の原因は、はっきりしていないが、
(夏合宿などで)人口密度が急激に増えたことに伴って、一気に増えた」と分析。
7月25日以前は確認された症例は1件だけだったが、同日以降は13日までの段階で
新型インフルエンザの疑似症状を含め46件が確認された。
13日にはリーグ戦の古豪・大東大が校内合宿中にインフルエンザ感染者が確認され、
15日からの菅平合宿中止を決めた。高校でも花園の常連・天理(奈良)や日川(山梨)などが
菅平入りする前に感染者が出たことで、夏合宿を中止した。
連日の猛練習で疲労が蓄積し、抵抗力がなくなることも感染の原因となる。
同保健所は、菅平高原にあるホテルなど宿泊施設には現状を報告した上で、
うがい、手洗い、館内でのマスク着用の要請や、ドアノブの消毒なども徹底するよう呼びかけている。
SANSPO.COM (8.15 05:02)
http://www.sanspo.com/rugby/news/090815/rgb0908150504001-n2.htm