元交際相手の女性宅に夜中に押しかけるなどしたとするストーカー規制法違反の疑いで、
徳島市都市政策課の技師井上拓也容疑者(30)=徳島市北田宮2=が3日、
県警生活安全企画課と徳島東署に逮捕された。東署によると、井上容疑者は容疑を認めているという。
逮捕容疑は、7月20日午後11時ごろ、同市内に住む20代の女性公務員の携帯電話に、
「やるぞ」などと記したメールを送った。さらに、同月24日午前2時ごろ、女性宅に押しかけるなどのストーカー行為をしたとしている。
東署によると、女性は5月下旬から、自転車のブレーキレバーにカミソリを張り付けられたり、
自宅台所の換気扇に殺虫剤をまかれたりする嫌がらせを20回以上受けていた。
7月中旬に相談を受けた東署が、女性に防犯カメラの設置を指導。カメラの映像や携帯電話のメール履歴などから、
井上容疑者と分かった。
8月2日午後10時ごろには、消火器が自宅に投げ付けられ窓ガラスが割れる被害があったため、
3日午前、女性が告訴状を東署に出した。
東署は、逮捕容疑以外の嫌がらせも井上容疑者の犯行の可能性が高いとみて、脅迫と器物損壊容疑でも捜査している。
◎原市長「市民におわび」 幹部に綱紀粛正を訓示
徳島市都市政策課の技師井上拓也容疑者の逮捕を受け、原秀樹市長は3日、
市役所で開かれた緊急の部長会で「被害女性はもちろん、市民にも大変ご迷惑をお掛けし、深くおわび申し上げます」と陳謝。
市幹部には「市民の信頼を取り戻すべく、さらなる綱紀粛正に努めてほしい」と訓示した。
続いて榊勇総務部長と敷島徹都市整備部長が記者会見。4月にも西部環境事業所の男性技能主任(40)が
窃盗容疑で県警に書類送検されたばかりで、榊部長は「事実関係を確認して厳正に対処する。
あらためて全職員に市職員としての自覚を持つよう周知・徹底を図る」と語った。
市によると、井上容疑者は2008年4月に入庁。同7月に公園緑地課に配属され、今年4月からは都市政策課に勤務していた。
敷島部長は「遅刻や欠勤もなく職務態度はまじめ。物静かなタイプだった」と説明した。
徳島市職員がストーカー 元交際相手に嫌がらせ - 徳島新聞社
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2009/08/2009_124934956496.html