埼玉県秩父市の山中で7日、先月下旬から行方不明の東京都板橋区大原町の
アルバイト中村隆志さん(25)が遺体で見つかった事件で、警視庁捜査1課は24日、
中村さんの預金口座からの現金引き出しに関与したとして、窃盗容疑で男数人を逮捕した。
計10人近くの男が事件に関与したとみて、死亡の経緯を捜査している。
同庁は死体遺棄事件として、県警と合同捜査本部を設置した。
捜査関係者によると、男らは都内や近隣の県に住む20代のグループ。
中村さんと面識はほとんどなかったとみられ、捜査本部は何らかの理由で計画的に襲撃したとみている。
男らの逮捕容疑は先月下旬、共謀の上、埼玉県内のコンビニの現金自動預払機(ATM)で
中村さんの口座から預金のほぼ全額の約40万円を引き出した疑い。
捜査本部によると、中村さんは秋田県出身。昨年9月から都内でパソコンに顧客情報を打ち込む仕事をしており、
先月27日から勤務先に出勤しなくなるなど連絡が取れなくなった。
同日夜、中村さんの自宅アパート前に長時間停車している不審な車や、
部屋から荷物のようなものを運び出し、車で立ち去る複数の男が目撃されている。
目撃証言から車はレンタカーと特定された。
数日後には中村さんの携帯電話から母親にメールが送られたが、
母親は「よそよそしく、普段と違う感じがした」と話しているという。
時事ドットコム(2009/07/24-23:54)
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=soc_30&k=2009072400580