前週ニュージーランド沖で発生したマグニチュード7.8の地震で、
ニュージーランド南西部が30センチほどオーストラリア寄りに移動したと、科学者らが22日発表した。
ニュージーランドとオーストラリア大陸はタスマン海(Tasman Sea)を挟んで2250キロ離れており、
30センチ程度の移動はわずかな変化だが、ニュージーランド地質・核科学研究所(GNS Science)の
地震科学者ケン・グレッドヒル(Ken Gledhill)氏は、揺れの巨大なエネルギーを示すものだと注目している。
同氏はAFPに「基本的にニュージーランドがわずかに大きくなったという考え方もできる」と語った。
ニュージーランドの南西部がオーストラリアに寄った一方で、
東部の海岸線はわずか1センチしか西寄りに動いていなかったためだ。
ニュージーランドはオーストラリアプレートと太平洋プレートがぶつかる地点に位置するため、頻繁に地震に見舞われる。
前週の地震は世界中で今年最大の規模だった。グレッドヒル氏は今回の地震によって、
ニュージーランド南西部フィヨルドランド(Fiordland)沖のアルパイン断層で、
大規模な地震が起きる可能性が早められたかもしれないとし、
「明確な予測はできないが、域内の別の場所で新たな大地震が起こることは十分ありうる」と述べている。
【7月24日 AFP】ニュージーランド、地震で豪州に30センチ接近
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2623521/4385832