現地時間20日、多額の借り入れ金により危機に瀕していた
ロシア・プレミアリーグのトム・トムスクが、政府からの助けにより、
破産を免れることになった。ロイター通信が報じている。
選手・スタッフに対する給料未払分を含み、約2億ルーブル(約6億1000万円)の
借金を抱えていたトム・トムスクは、前ロシア大統領のウラジーミル・プーチン氏と
現大統領のドミートリー・メドヴェージェフ氏に対して、
政府介入を行なってチームを破産から救うよう嘆願書を送付。
クラブ側は、経営安定化のために約4億ルーブル(約12億1000万円)が必要だとしていた。
ロシアサッカー協会のヴィタリー・ムトコ会長によれば、これを受け、
プーチン氏の働きにより、石油とエネルギーのロシア国内最大手7社が、
シベリアに本拠を置くトム・トムスクに救いの手を差し伸べることになり、
7社からは3億ルーブル(約9億1000万円)の援助資金が送られることになったという。
現在、世界的経済危機による影響のため、ロシアのプロサッカークラブは厳しい状況に
置かれている。今回のトム・トムスクの件では政府からの手助けがあったものの、
サッカー協会のムトコ会長は、「これは1回限りのこと。これが前例だとは見なさないで欲しい」
と強調し、他クラブが政府を当てにしないよう釘を刺している。
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=worldsoccer&a=20090721-00000021-ism-socc