４５年越しの待ち人　タローは駅に通い続けた

タローは石岡駅で誰を待っていたのだろう。朝夕２回、決まって現れた。待合室に座り、改札口を通る乗降客を
じっと見ていた。待ちくたびれると、同じ道をまた引き返していった。

茨城県石岡市立東小学校で飼われていた雑種犬。１９６４（昭和３９）年に、迷い込んできた。
しばらくして駅通いが始まった。
駅までは約２キロ。学校の正門を出て歩道橋を駆け上り、車の多い国道６号を西へ向かう。横断歩道を渡って
坂を下り、交差点を右折、常磐線の踏切を渡ると駅が見えてくる。赤と青を見分け、ちゃんと信号を守った。

先生や児童たちみんなに愛されていた。たいていは職員室の教頭の机の下にいた。登校時間になると、
１年生の教室を順番に回る。自分で戸を開けて入り、教室の隅で児童を見守った。昼休みは校庭で「給食」。
好物のマーガリンと飲み残しの牛乳を子どもたちにもらった。
寄り道をして帰ることもあった。駅前の定食屋とそば屋はなじみの店だ。よく立ち寄ってはごちそうになった。
そんなときは帰りが夜７時を回った。
いまだったら、たちまち捕獲されて処分されるに違いない。当時は高度成長期を迎え、人々が豊かになり始めた時代。
社会は寛容さを備えていた。

７２年に校長として赴任した橋本千代寿さん（８８）は、タローとの８年間の思い出を大切にしている。
夏休みのある日、「店の玄関にお宅の犬がいる」と駅前のスーパーから電話があった。迎えに行くと、
店内から流れてくる冷房の効いた風を受けて、ちゃっかり涼んでいた。

「犬はつないでおいて下さい」と保健所に２度、注意された。「黙認してほしい」と嘆願した。保健所長は黙っていた。
主人を思って駅へ通っていたというのが地元の見方だ。「そう思うと不憫（ふびん）でね。そんな犬を鎖でつないで
おけますか」。橋本さんは保健所の指導に背いたことをいまも後悔していない。
橋本さんが退職した翌８１年の夏、タローは死んだ。２０歳近いとみられる。全校生で追悼式をして土浦市内の寺に葬った。
晩年のタローは一日中、職員室で寝ていた。しかし、時間になると起き上がり、学校を出て行った。
駅通いは動けなくなるまで続いたというから、最後まで「主人」が現れることはなかったのだろう。

[朝日新聞]2009年6月19日17時54分
http://www.asahi.com/national/update/0619/TKY200906190306.html
http://www.asahi.com/national/update/0619/TKY200906190306_01.html

鹿島鉄道玉造町駅跡を愛犬と訪れた成島さん。コロはここに毎日、成島さんの送り迎えに通った＝茨城県行方市玉造甲
http://www.asahi.com/national/update/0619/images/TKY200906190315.jpg
つづきは>>2-

>>1つづき
「その犬は多分、４５年前に迷子になった愛犬コロです」。行方市で住宅設備会社を営む成島亮子さん（５０）から
連絡があった。
コロは６３年に生後４カ月で家にやってきた。当時、成島さんは５歳。自宅から２００メートルの鹿島鉄道
（０７年に廃線）玉造町駅で電車に乗り、幼稚園のある１１駅目の石岡駅へ通っていた。
玉造町駅への送迎は、家業の陶磁器店で忙しい両親に代わって、コロがしてくれた。毎朝、一緒に電車に乗り込んできた。
成島さんが座席に着いて、頭をなでてやると、電車を降りて引き返していった。帰りは駅の待合所で待っていた。

翌６４年のある朝、頭をなで忘れたのか、コロは電車を降りずに、石岡駅まで付いてきてしまう。「お嬢ちゃんの犬？」
と、改札口で駅員に聞かれた。犬を乗せたことを怒られると思って首を振った。コロは追い払われた。それが最後になった。
ショックで熱を出し、１０日間寝込んだ。父の良昌さん（８５）は石岡駅周辺へ６回も捜しに行った。コロは教室を
のぞきに３度、幼稚園に現れた。だが、園が捕捉しそこねてしまい、その後の消息はつかめずにいた。
その年、１匹の犬が石岡東小に迷い込む。しばらくして、朝夕の石岡駅通いを始めた。一方、成島さんは翌年に卒園すると、
石岡駅を使うこともなくなり、その犬を見ていない。
http://www.asahi.com/national/update/0619/TKY200906190306_02.html

>>2つづき
茶色いオスの雑種、垂れた耳、剛毛。それに同小創立５０周年記念誌に載った犬の写真。「タロー」と呼ばれた
その犬こそ、コロに間違いないと、成島さんと両親は確信している。
コロは８１年の夏に死ぬまで石岡駅に通い続けた。ずっと自分を捜していたと思うと、胸が痛む。
「あの時、駅員にウソさえつかなければ」。４５年間抱き続けてきた自責の念にさいなまれる。もっと捜せばよかったと、
改めて思う。「でも、コロがみんなに愛されていたとわかり、救われる思いがします」
１２年前の誕生日に、三つ上の姉から贈られた手作り絵本を宝物にしている。題名は「コロ」。傷心の妹を慰める
ためだった。絵本を開くたびに涙がでる。最後のページに、こう書かれているからだ。「ゆめでもあいたいと、
コロはきょうも駅にいます」

http://www.asahi.com/national/update/0619/TKY200906190306_03.html

チローじゃね？

＞１２年前の誕生日に、三つ上の姉から贈られた手作り絵本を宝物にしている。
題名は「コロ」。傷心の妹を慰めるためだった。

なんでまた、30数年たって飼い犬の話の絵本を送ったんだ?
そんなにも傷心だったのか?

感動した！動物様こそ人間と心が分かち合える！

そんな動物様を虐待するDQNや、殺処分する保健所の職員みたいな屑以下のカスは

今すぐどんな方法でも良いから死ね。氏ねじゃなくて死ね。

幸せな時代だったんだ
今じゃ通報されてあっとゆー間に保健所か。

日本中が泣いた

>>6
保健所の職員って仕事でやってるだけじゃん
それを求めているのは国民だから。おまえが悪い。

ええ話や

ソースがアカヒ以外は

>>9
へぇ〜〜〜
国民が求めてんだ(爆)


お前も痛い奴だな(爆)

>>11
お前が毒ガスで殺されろ

>>12
何こいつ(爆)


もうちょっとまともな反論頼むぜ(爆)

＞好物のマーガリン

つまりアレですね、わかります！

泣いた！

いい話なんだろうけど、長いよ！
犬が45年も生きるわけないし・・・

いいはなしだなぁ。

女はガキであっても自分の保身のためには瞬間的に嘘を付き、あとで真実を語ったところで救われたと平気で
自分の都合で納得するのが良く分かった話だなぁ。

犬はけっこう生き抜く知恵があるのもよく分かった。

これは後世に残すべき女と犬の知恵比べの実話だ。

>>6
お前は「動物の素晴らしさが分かってる俺ってカッコイイ！動物の素晴らしさが分からない奴はDQN」
って自分に酔ってるだけだ。目を覚ませ。

>>6>>11 人間同士で仲良くやれない人が動物に優しくできるのかい？

幼い頃、駅で何度かタローをなでたことがあります。
いすの下に寝そべっていた黒茶の中型犬は、
その時すでに、かなり年をとっていたと思います。
おとなしくて、なでてもじっと顔を見るだけ。
パンをあげたこともあります。
だいぶ長い間、石岡駅に額に入れた写真が飾ってありました。
写真が無くなった時は、なんだか寂しかったです。

今は話の舞台になった鹿島鉄道も玉造駅もなくなった。
玉造の町もだいぶ寂しくなったしな。

なんか悲しい

2ちゃんねるでバスジャック予告、15歳高校生を逮捕 - 警視庁
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/06/16/096/

２ちゃんねるから　また　逮捕者が出ましたよ〜

だから
毎日
朝日は
貼り付けするなと言ってるだろ！
知能の低いヤツめ

ここを見れば大体のことはわかるよ
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/sousai/1245510327/l50

切ないねえ

朝日新聞か

どこから演出で
どこからさり気なく現代の日本批判をしてるか

よくもまあ巧に文に紛れ込ませてるもんだねぇー

学校へ行って生活したのも偶然じゃなく、
そこへ行けばきっと成長して進学した亮子
さんに会えるかもしれないと考えた末だと
思うよ。犬も色々だけどこの犬は相当賢い

単純な疑問なんだが、
>>2
>>自宅から２００メートルの鹿島鉄道
>>（０７年に廃線）玉造町駅で電車に乗り、幼稚園のある１１駅目の石岡駅へ通っていた。

この辺りは11駅も先にある駅に園児一人が電車通園するのが普通なのかね？
都市部とかならまだありそうだけど、この辺りじゃこんな子そうそう多くはないんじゃない？
1年も通園してれば乗客も車掌も事情判りそうなものなのに、

リチャード・ギアの映画でハチ公が話題になったのをきっかけに、
タローのことを思い出し、検索したらここに辿り着きました。
石岡市立東小学校に通ってた者です。
自宅が東小から石岡駅方面だったから、通学路でよくタローと一緒になったなあ。
当時、まだ幼い私は犬がとても怖くて、田舎にはまだ野犬もいて、
繋がれていない犬にはとても恐怖を感じていたけれど、
タローだけは不思議と怖くなかった。
歌もあって歌詞はところどころ怪しいけど、今でも歌えます。
「雨の降る日も風の日も、優しい目をしたタロー。
　タローは今日も来ているよ。』
そんな歌だったと記憶しています。
ほんとに優しい目をした犬でした。