ペルシャ湾岸の産油国アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで26日、
フランス軍基地の開設式典が行われた。
湾岸地域には米英が既に基地を保有しているが、恒久的な仏軍基地ができたのは初めて。
将来的に海・空軍や補給担当の兵員計約500人が駐留するという。
AP通信によると、式典にはサルコジ仏大統領やUAE政府幹部らが出席した。
「ピース・キャンプ」と名付けられた同基地は、
原油タンカーが頻繁に通過するホルムズ海峡をはさんでイランに面している。
仏政府高官はAFP通信に対し、基地設置の目的の一つはイランの軍事行動抑止だと説明した。
サルコジ大統領は湾岸地域への関与を強める方針を打ち出している。
フランスはUAEと防衛分野で協力関係にあり、兵器の供給や合同演習なども行っているほか、
新型戦闘機60機の売却交渉中だ。
また、UAEは原子力発電所の建設を計画しており、
フランスや米国が原子炉などの供給を目指している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090526-00000096-mai-int