前中尊寺貫首で観音寺名誉住職の千田孝信(ちだ・こうしん)さんが十一日午前四時二分、
病気のため日光市内の病院で死去した。八十三歳。
密葬は十四日午後一時から日光市上鉢石町一〇〇三、観音寺で。
喪主は観音寺住職で長男の孝明(こうみょう)さん。
本葬は五月十四日午後二時から観音寺で行う。
日光市生まれ。一九三六年、日光山輪王寺で得度。京都大文学部卒業後の四九年、
観音寺二十四世住職となり、山門や鐘楼などの再建に努める傍ら、日光高教諭、日光市文化協会会長などを歴任した。
九三年、招かれて空席だった平泉中尊寺貫首となり、
奥州藤原氏の浄土建立理念の顕揚と遺宝の護持に尽力。
十三年間務めた後、二〇〇六年から名誉住職として観音寺に戻っていた。
(下野新聞)
http://www.shimotsuke.co.jp/town/region/north/nikko/news/20090412/135212