【話題】「おくりびと」は手取り18万円 - 石川

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1 ◆SCHearTCPU @胸のときめき(090414)φ ★
米国アカデミー賞の外国語映画賞を受賞した映画「おくりびと」で注目を浴びている職業「納棺師」。
石川県七尾市の女性(29)も昨年末まで、葬儀会社に勤めて納棺の仕事をしていた。
そこには能登独特の風習や人間模様、遺族との心の交流などさまざまな発見があった。
「能登のおくりびと」は「やりがいのある仕事」と話す。

初めての納棺の仕事は身内だった。入社後2カ月がたったころ、「そろそろやってみるか」
と上司に言われ、病院に遺体を迎えに行ったら父親の叔父だった。緊張と不慣れで、
仕事が終わったらぎっくり腰になっていた。ただ、「私はちょっと変わっているのか、
遺体を見てもショックはなかったですね」。
映画は山形県庄内地方が舞台で、納棺師は棺(ひつぎ)に納めることだけが仕事だ。
しかし、県内では葬儀会社の社員が葬儀の中のひとつの仕事として担当することが多いという。

納棺は遺族の見ている前で、ふとんで隠しながら進める。遺体を清め、2人1組で
白い仏衣に着替えさせていく。スムーズに着せるため、ひじの関節を遺族にわからないように
1、2度屈曲させるなどの「裏わざ」も使う。映画「おくりびと」は会社から
「勉強して来い」と入場券をもらって見た。
ハプニングもある。仏衣を着せ、最後に手を組ませようと遺体の片手を持ち、
もう一方の手を持ったらやけに温かい。相方の社員の手を遺体の手と間違えて握っていた。
「納棺の間中、笑いがこみあげてきて……。相方はそれ以後、必ず私の手をわざと握ってくるんです」

仕事は午前9時から午後5時までだが、月に10回、2日続けて計48時間の当直勤務がある。
パート待遇で時給は800円。映画では主人公が月50万円もらう設定だが、
納棺手当の4千円や当直手当3500円をもらって月18万円ほどの手取りだ。
納棺などで一晩中働き、翌朝すぐ出社する生活はつらかった。
(後略)
*+*+ asahi.com 2009/04/11[07:15] +*+*
http://www.asahi.com/national/update/0411/OSK200904110004.html