千葉県銚子市長のリコール成立 市立総合病院診療休止問題
千葉県銚子市の市立総合病院の診療休止をめぐり、住民らが起こした岡野俊昭市長
(63)のリコール(解職請求)の賛否を問う住民投票が29日投開票された。
29日午後10時50分現在(開票率95・61%)で、市長の解職に賛成する票が
2万724票、解職に反対する票は1万1479票と、賛成票が過半数に達し、
岡野市長の失職が決まった。50日以内に出直し市長選が行われる。当日有権者数は
5万9804人、投票率は56・32%だった。
失職が決まった岡野氏は「一刻も早く病院を再開し、市民に医療を提供したい」とし、
出直し市長選への出馬を支援者らと検討することを表明した。
リコール運動を起こした住民団体「『何とかしよう銚子市政』市民の会」(茂木薫代表)も
「市民の声を聞かずに病院休止を強行した岡野氏の下では地域医療の再生は不可能」と
訴え、組織内からの候補擁立を模索している。
市民の会は、市立総合病院の充実などを訴えて平成18年に当選した岡野市長が
病院を休止したことが公約違反だとして、有権者2万3405人分の署名を集め、
2月に市選挙管理委員会に解職請求していた。
同病院事業の再開に向けては、有識者らでつくる指定管理者選定委員会(伊藤恒敏
委員長、委員10人)が、公募に名乗りを上げた千葉市美浜区の医療法人社団
「郁栄会」(川島孝治理事長)の事業内容を審査中という。
MSN産経ニュース(2009.3.29 23:13)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090329/plc0903292222007-n1.htm