海の赤潮などの原因となる水中のリンを簡単に低コストで除去できる仕組みを群馬工業高等専門学校(前橋市)などが
発見、特許を出願した。
リンが多く含まれる、し尿の処理などへの適用も期待されるという。同高専の小島昭特任教授(物質工学)によると、高価な
凝集剤を使用する従来の方法よりコストを数百分の一に抑えられる見込み。
リンが溶けた水の中に特定の2種類の金属を密着させて入れると、金属のイオン化傾向の差により一方の金属が溶け出し
リン酸化合物が沈殿するため、水中からリンを除去できる。小島特任教授らはこの特性を利用し、水中に入れる2種類の
金属の代わりに炭素繊維と鉄を使うことで、より安全で低コストな方法を実現した。
小島特任教授は「早急に商品化を実現し、さまざまな用途展開を図りたい」と話している。
ソース : MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/science/science/090313/scn0903131717002-n1.htm