三井生命保険は26日、住友生命保険の井上恵介専務(59)を副社長に迎えるほか、営業力強化に向けて
住友生命社員数人を受け入れる方針を明らかにした。ライバル同士の生保が役員などの人的支援を受けるのは異例だ。
また、損保大手の三井住友海上グループホールディングスからも、傘下の三井住友海上きらめき生命保険の畠山道雄副社長
(59)を常勤役員として迎える。井上氏と畠山氏は4月1日付で三井生命の執行役員に就いたうえで6月に取締役に就任する。
三井生命は金融危機の直撃を受け、平成20年4〜12月期業績が1060億円の最終赤字に転落し、21年3月期も
最終赤字となる見通しだ。住友生命などによる今回の人的支援は、三井グループと住友グループの接近を背景に実現したもので、
両グループ生保の提携強化のほか、将来的な経営統合につながるとの観測も浮上している。
三井生命は27日に経営再建計画を発表する予定で、従来の販売網を見直し、リストラを含めて経営資源の選択と集中を
打ち出す考えで、住友生命と保険商品の共同開発も検討する。また、変額年金保険は運用悪化を受けて撤退する方針だ。
2009.2.27 01:03 msn産経
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/090227/fnc0902270105000-n1.htm