唐津市教委の「鏡子ども教室」が、県内で初めて文部科学省の「放課後子ども教室推進表彰」を受賞することが決まった。
多彩な取り組みが評価されたという。25日に東京で開かれる同教室全国研究大会で表彰される。【田中操】
◇住民がいきいき指導、体験学習や施設訪問も
この教室は、子供の豊かな体験や学習活動、安全な居場所づくりを目的に、07年度から全国で始まった。
県内では08年度に140校区で113教室を開いた。このうち唐津市では公民館を中心に27教室を実施している。
その一つ「鏡教室」は、地域住民が「かがみこどもプラザ実行委員会」(脇山正基委員長)を組織。
住民が得意分野を生かして講師をするなど、地域ぐるみの運営が特長だ。
鏡教室のクラスは、お楽しみ▽お話▽児童交流▽地域交流−−の四つあり、
その中に設けられている茶道、かるた、お謡い、英会話、ものしり−−など9コースを選べる。
他の教室が週1回程度の開催なのに対して鏡教室は毎週水、土、日曜日の3回開催。
ボランティアの大人も含めると、年間延べ約4000人が参加するほどという。
子供たちは教室での体験や学んだことを施設訪問で披露したり、発表や展示など行って地域で活躍している。
実行委員でコーディネーターの野田旗子さん(67)は「前身の土曜子ども学級から数えて10年間の苦労が認められた。
頑張っている地域の人たちに光が当たりうれしい」と喜んでいる。
毎日新聞
http://mainichi.jp/area/saga/news/20090205ddlk41040635000c.html