元農相の岩永峯一(みねいち)衆院議員(67)=自民、滋賀4区=側が、宗教法人
「神慈秀明(しんじしゅうめい)会」(本部・滋賀県甲賀市、小山弘子会長)から
03、05年に計6000万円の資金提供を受けながら政治資金収支報告書に
記載していなかった問題で、05年の資金提供は、農相就任を理由に岩永氏側から
求めたものだったことが自民党関係者などへの取材で分かった。岩永氏側が
「大臣就任祝い」を要求した形だが、収支報告はしていなかった。
岩永氏は小泉内閣時代の05年8月、当時の島村宜伸農相が郵政民営化問題を巡る
衆院解散に反対して罷免された後、副農相から農相に就任した。
党関係者や滋賀県警捜査関係者によると、岩永氏側は同年9月5日付の文書で
同会の小山会長に資金提供を依頼。「図らずも農林水産大臣を拝命致しました」と
前置きし、農林水産や少子高齢化に対する政策決意を述べ、「つきましては、
何卒ご理解頂き、お力添えたまわりますよう、よろしくお願い申し上げます」
などとしていた。末尾には、振込先として、岩永氏が代表を務める自民党滋賀県
第4選挙区支部名義の銀行口座を記載していたという。
同会広報室長は「岩永氏側の依頼に応じ、(同年)9月6日、3000万円の
小切手を手渡した」と話している。捜査関係者によると、この3000万円は全額、
同年11月1日に支部名義の口座に入金されていたという。
同会は党支部への寄付として会計処理したが、岩永氏側は政治資金収支報告書に
記載していなかった。
*+*+ 毎日jp 2009/02/15[02:30] +*+*
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090215k0000m040108000c.html