【スポーツ】西武ライオンズの不況下での挑戦・・・大学と提携、広告の売り方工夫

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1翠薔薇(090413)φ ★

 広告費削減などプロ野球界にも不況の波が押し寄せる中、元気な球団がある。
昨季日本一の西武だ。法人営業の目標は、強気に前年比プラス2億円。
専門営業マン7人を中心に20人のチームで練り上げる今季の戦略とは−。

 昨年12月、球団の営業マンが西武鉄道沿線にある埼玉県内の大学を訪れた。
提案書には「御校とのパートナーシップ契約について」。各部門の責任者が行う
野球ビジネスの特別講義、インターン生の受け入れやオープンキャンパス開催…。
多彩な提案に大学側も興味津々だった。地域密着を進める球団と、名前を高めたい大学。
球界では珍しい新ビジネスが今春に動きだす。

 ほかにもビジネスが眠っていた。昨年の西武ドーム68試合の中継映像からフェンスなど
球場内の広告を徹底検証。露出度が高い場所で、さらに高値で売れる広告や、
30カ所の新たなスペースも探し出すことができた。

 外野フェンス広告主の金融会社を「少し上乗せすれば、これだけ価値のある場所に」と
データを片手に説得。露出の多いベンチ前の契約を成立させた。荒原正明事業部長(40)は
「不況で企業も苦しい。だからお金を出す理由を明確にする」。

 営業部門は一昨年の裏金問題を機に、組織を変えた。スポーツ経営学を学んだ幹部を中心に、
他球団からも人材を集めた。地域密着を旗印に掲げ、昨年は大宮公園野球場(さいたま市)での
開催も初めて仕掛けた。2008年の観客動員は前年比32万人増を記録。
上昇率は12球団一の約30%だった。

 スポーツマネジメントが専門の広瀬一郎多摩大大学院教授は、不況下でスポーツ界が
生き残るためのキーワードに「公共性」「地域」などを挙げる。「西武はノウハウを持った
人材を入れて産業再生した。何をすると何の価値が上がるか。それを分かった上で
戦略を切っている」と評した。

記事元:西武 不況下の挑戦 大学と提携、広告の売り方工夫(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/news/CK2009021402000209.html
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