整腸剤「キノホルム」が原因で神経などに障害が現れる「スモン病」の奈良県の患者団体の前会長が、
団体の金を横領し会費を不正に集めていたなどとして、会員が奈良地検に告訴状を提出しました。
詐欺などの疑いで告訴状が出されたのは、奈良県スモンの会の矢川俊雄前会長86歳です。
矢川前会長は、スモンの会が積み立てていた訴訟の和解金などおよそ7600万円を勝手に引き出し、
自らが経営する会社の借金の返済にあてていたといいます。また、1人あたり年間1200円の会費を
スモンの会の活動に使う意思がないのに集め続けていたなどとされています。
矢川前会長は、先月開かれたスモンの会の総会に出席し、
会員に私的流用していたことを説明し、スモンの会の解散を決めていました。
きょうは、奈良県スモンの会の会員である畠中理文さんらが、奈良地検に告訴状を提出しました。
そのあとの会見で、畠中さんは「長い間だまし続けられた。流用の経緯など真実を知るために
告訴状を提出した」と話しています。
矢川前会長は、昭和34年から50年までの4期16年にわたって県議会議員を務めていました。
一方、矢川前会長が経営していた「奈良交易」は、破産手続の申し立て準備に入っているということです。
記事元:奈良テレビ放送(TVN)ニュースヘッドライン[2009/02/13 19:30]
ttp://www.naratv.co.jp/miyomiyo/newsread.cgi ttp://www.naratv.co.jp/ 参考:スモン病 - Wikipedia
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%A2%E3%83%B3 自主退会求める方向-県スモン前会長に【県議・元県議9条の会】 (2009.1.14 奈良新聞)
整腸剤「キノホルム」服用による薬害患者らでつくる「県スモンの会」(矢川敏雄会長、会員約50人)の会計に多額の使途不明金が出ている問題で、同会は 11日、
矢川会長が流用を認めたことを受けて解散を決めたが、元県議である同氏が「奈良県議会議員・元議員9条の会」(12人)の顧問であることから、
九条の会では今後、自主的に脱会するよう求めていく方向であることを13日明らかにした。
「県議・元県議九条の会」の北野重一事務局長(元県議)は、今回の問題について「九条の会とは何の関係もないが、このような問題が起きたので矢川さんには顧問は辞任していただくことになるだろう」と話した。
また、会員であることについては「平和を守る立場から一人一人の意思で入っていただく会で、除名規定などは会則にはない」と説明。
「今後(元県議の)福西幸夫代表世話人らと相談をして、自ら退会いただくようお願いすることになると思う」と退会となる方向であることを示唆した…
http://www.nara-np.co.jp/n_all/090114/all090114c.shtml