2月10日12時24分配信 サーチナ
9日付中国新聞社電によると、上海郊外の金山区にある農村が今年、
16人の大学新卒者を「農村幹部」として採用した。
大学生の憧れの就職先といえば、都市部にある外資や国有企業大手
と相場が決まっていたが、近年は農村に目を向ける大学生が出始めた。
就職事情が厳くなる中で、金山区以外の上海周辺部の農村でも、
都市部の大学生を吸収しようとする動きが広がり、教育や農業支援、
医療などの業務に従事する大卒者は現在約 700人いるという。
金山区では、2003年に上海で初めて「村主任補佐」を公開募集し、
現在までに300人近い幹部を採用した。2004年に採用された女性は先ごろ、
「全国優秀大学生村官」という称号を与えられ、「待遇も外資系企業の
事務職に比べて遜色ない」と言う。
金山区が8日に開いた企業就職説明会にも大学生が殺到。
1200人ほどの求人に例年の倍の8000名が詰め掛けた。
今後1ヶ月以内にも金山区の各鎮や工業団地などでは7回の
大規模説明会が予定されており、区内全域で約350社が一万人近い
求人活動を行う予定だ。(編集担当:吉田庸子)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090210-00000051-scn-cn