【話題】時報、ドコモ留守電、リムジンバスの声でおなじみの中村啓子さんの波乱万丈人生

ＮＴＴの時報や番号案内などの音声サービスで親しまれている
“声の有名人”中村啓子さん（６１）。一流ナレーターとして活躍しながら、
末期がん患者への朗読ボランティアも。
癒やしの声の裏側には、がん闘病や両親の介護などの体験が刻まれている。

中村さんは小学生のころからアナウンサーにあこがれていたが、引っ込み思案な性格。
高校時代、周りの勧めで放送部に入った。
卒業後は横浜市内の短大に通いながら、都内のアナウンサー養成学校に入学。
在学中の十九歳で、有線放送のアナウンサーとしてデビューした。

◆３９歳で卵巣がん
声のプロとして順風満帆だった三十二歳のとき、日本電信電話公社（現ＮＴＴ）の
音声サービスの仕事が入った。プロ数十人のなかから、
電話で聞き取りやすい三百−三千ヘルツの音域に収まり、
自然な発声で長期間質を維持できそうな中村さんが選ばれた。
それから数字や五十音、単語ばかりを収録する日々が続いた。
「自己表現とは無縁な音だけの世界。違和感があった」と振り返る。

そんな仕事に忙殺されていた時期、初期の卵巣がんに。三十九歳だった。
心を開ける友人はおらず「義理のお見舞いは嫌」と入院をひた隠しにした。
当然誰も来ない。分かりつつも寂しさが襲う。規定の入院期間を待たず、
医師の説得を拒んで退院した。

「ただ仕事しか考えず、本当に人とかかわらなかった。『人を愛する』って何なんだろう」
（>>2へつづく）

ソース：東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2009013102000095.html
依頼がありました
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1233273990/15

>>1のつづき

◆声が心の慰めに
人に向けて真剣に語りかけたくなり、少年院などでの講演活動や朗読を始めた。
ある会場で年配の女性から「夫を失い、寂しい時はいつも時報を聞いた。
あなたに会えるとは思わなかった」と涙され、驚いた。
友人からは、女子生徒が携帯電話を手に路地に座り込んで時報を聞いていたと知らされた。
「いじめで苦しいとき、こうしている」と打ち明けられたという。

「時報の声がこれだけ親しまれ、自分の人生に影響を与えるとは思わなかった。
孤独を癒やす『いつでも聞ける声』であれたことが何よりうれしかった」と中村さん。

試練は続いた。五年前に母・喜美子さんが脳出血、三年前には父・啓三さんが
脳梗塞（こうそく）で倒れた。仕事と在宅介護で一睡もできず、過労から死を身近に
感じたことも。仕事で声に力が入らなくてもプロとして言い訳できず、
平謝りするしかなかった。喜美子さんは三年前に他界。啓三さんもケアハウスに移り、
再び自分の時間が戻ってきた。いろいろな体験が、自分の声の幅を広げてくれたと感じる。

昨年五月から、在宅末期がん患者への朗読ボランティアを始めた。
仕事の合間に、約二年前に余命半年の告知を受けた埼玉県在住の二歳年下の女性のもとを
訪ねている。一対一、相手の体調を見極めながら行う“究極の朗読”。
善意の押し売りや自己満足に陥ってはいけない。「
もし迷惑なら言って」と問いかける中村さんに、女性は「癒やされるから、また来て」と答えた。
がん経験者同士、告知のつらさを打ち明け合い、泣いた日もあった。
最近女性から手紙が届いた。「私は、ハッピーです。中村さんもハッピーでしょ？」

今後も好きな三浦綾子作品の朗読ＣＤ制作や主宰するナレーター養成所で後進育成に
力を注ぎたいと中村さん。「仕事は人から与えられるものではないんです。
人のためにできることを考えれば、暇はなくなるはず。自分にできることを続けていきたい」
と語る。

なかむら・けいこ　
１９４７年富山県生まれ。関東学院女子短大在学中、
ニッポン放送プロジェクト契約アナウンサーに。７７年、東京俳優生活協同組合に入り、
ＮＴＴドコモの留守番電話や東京モノレール、成田空港のリムジンバス、
銀行ＡＴＭなどの音声を担当し、テレビ番組のナレーションも。
三浦綾子著「塩狩峠」の朗読ＣＤは来月２８日に発売。

ただいま留守にしております。

馴染みのある声

おお、つい最近この人の着ボイスに変えたとこだった。

彼女の携帯にかけても居留守番サービスばっかりでがっかり

あなたとはお話ししたくありません。

この人富山出身だったのか…

この人の着ボイスってドコにあるの？

この人に電話しても本人なのか留守電なのかイマイチ判断に困るな。

なんだババアか