旬のキンメダイがここ数年、高値で取引されている。漁獲の減少や産地で消費が活発化していることなどが要因。
海が荒れて品薄となると天然のマダイやヒラメを上回る超高値が付き、庶民の口からますます遠のいている。
東京・築地市場(中央区)でも近年、キンメの高値取引が目立つ。
ここ1カ月間の卸値は、1匹1キロ以上の大型魚でキロ当たり4500?1800円。
5年前と比較すると3割以上高く、1年前の同時期と比べても1割ほど値上がりしている。
かつては切り身などがスーパーにも並ぶ身近な魚だったが、「最近は百貨店やすし店でないと扱えない価格帯」
(同市場卸会社)に上昇。高級感が定着している。
国内屈指の産地として知られる伊豆半島の下田漁港では、後継者不足でキンメを狙う底はえ縄漁船の数が年々減少。
「10年以上前は1日60トンを超える水揚げも珍しくなかったが、今では多くても15トン程度」(伊豆漁業協同組合下田支所)という。
希少価値の高まりや赤く美しい姿から、キンメは地元の観光業者が集客の目玉として注目。
ご当地料理用として旅館などの需要が増え、品薄に拍車が掛かっている。
また、都市部ではすしネタとしての人気も上昇しており、資源が減れば
「このまま高根の花になってしまうのでは」(市場関係者)と心配する向きもある。
ソース
http://netallica.yahoo.co.jp/news/62815 (2009/1/19)