鶴ケ島市は十六日、生活支援、緊急雇用などを柱にした総額約三億二千万円の
「緊急経済対策事業」を実施する、と発表した。
生活支援対策は、ハローワークと市社会福祉協議会が連携し、市内の離職者を対象に
就職活動の支援金として無利子で五万円を貸し付ける就労支援金制度を導入する。
生活保護の申請者に決定までの生活資金を無利子で貸し付ける制度はあるが、
離職者を対象にした同制度は珍しいという。
地域経済活性化対策は二〇〇八年度予算の執行残額を活用し、道路の舗装工事などに
着手したり、中学校校舎の耐震補強工事など次年度以降に予定している国庫補助事業を
前倒しで取り組む。また、学校や保育所などの緊急修繕を市内業者に発注する。
緊急雇用対策は、非正規従業員の離職者を対象に三月末まで、小、中学校や公民館などの
事務補助を行う臨時職員を十人採用するほか、十六日付で、非正規労働者を中心として
労働者の雇用維持や内定取り消しの発生防止などを市内企業に要請した。
また、国の地域活性化・生活対策臨時交付金約四千百万円などを活用し、
道路改良事業などに取り組む。
同市は「市債などの補正が必要なものは国の第二次補正予算案の可決後、実施する。
新年度も経済状況を見ながら引き続き実施していきたい」と話している。
▼ソース:埼玉新聞
http://www.saitama-np.co.jp/news01/17/14p.html