資格があるのに仕事に就かない「潜在看護師」の7割が復職を希望していることが、
日本医師会の調査で16日、分かった。復職時期については、希望者の6割が「分からない」と回答。
職場に育児への配慮を求める声が目立ち、育児との両立に頭を悩ませる人が多い実態が浮かんだ。
調査は日医が潜在看護師の再就業支援モデル事業の一環として実施。参加した15の県医師会に
依頼し、運営する看護師養成所の卒業生らに昨年4月−12月にアンケートを行い、1367人から
有効回答を得た。
看護師を辞めた理由(複数回答)は「妊娠・出産」が44%で最多。「子育て・家事」(24%)、
「結婚」(23%)が続いた。
看護師への復職希望者は、「条件次第で」との回答も含め959人(70%)を占めた。
これら復職希望者のうち、希望時期について「分からない」と回答した人は58%に上る一方、
具体的に時期を挙げた人は、既に復職先が決まっている人も含め40%にとどまった。
復職希望者の求める勤務形態は短時間勤務が66%、日勤のみが86%。待遇(複数回答)は
「有給休暇の取りやすさ」が71%で最多。「駐車場の設置」(45%)のほか、「院内保育所の整備」(42%)、
「学童保育への配慮」(41%)と、育児絡みの回答が目立った。(2009/01 /16-14:40)
▼ソース:時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009011600579