米紙ニューヨーク・タイムズによると、米自動車メーカー最大手GM(ゼネラル・モーターズ)の
ワゴナーCEO(最高経営責任者)はデトロイトでの北米国際自動車ショーで、米政府からの
134億ドル(約1兆1990億円)の融資により、3月末までは支払い不能に陥ることはないとの
見通しを示した。
同紙が報じたところによると、ワゴナーCEOはまた、GMが今年中に破産申請に追い込まれる
ことはないと自信を示した。一方で、長期的な生き残りについては「100パーセント確実では
ない」と付け加えた。また、4月以降の事業のために米政府からの追加支援が必要かについては
未定だと述べた。
GMは当初、政府に180億ドルの支援を求めた。40億ドルの融資を受けたクライスラーは
追加資金が必要と表明している。両社は3月31日までに事業再編計画をまとめなければ
政府融資を引き揚げられる恐れがある。
GMは北米国際自動車ショーで、プラグイン式の電気自動車「ボルト」の投入計画を発表した。
2010年の投入直後に6万台の販売を見込み、2010年以降までの会社存続を「ボルト」に
託している。
消費関連調査会社エドマンズ・ドット・コムのシニアエディター、ミッチェル・クレブス氏は
「事業を続けるならば、これこそが進むべき方向だ」と述べた。
JDパワー・アンド・アソシエーツによれば、ガソリンと電気を併用するハイブリッド車と
電気自動車の米市場シェアは2007年、合わせて2.2%だった。同社は2015年までに7%に
拡大すると予想している。 (James Kraus,Mike Ramsey)
▼ソース:Business i
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200901150076a.nwc