この20年、食を通じた人間教育が必要だと考え、活動してきました。
きっかけは、私が校長を務める学校の新入学生に1週間の食事日記を書かせたことです。
すると朝食抜きやバランスの悪い食事をしている学生の多いこと。
「これから食のプロになるのにまずいよ」と言い聞かせたものの、2年後に改善できた学生はわずか6%。
生活習慣は18歳を超えたら変えられないと痛感しました。
そこで食育の柱を立てました。(1)安全な食べ物や危険な食べ物を判断する選食能力を身につける
(2)食を通じたしつけ(3)地球規模で食糧問題を考えるの三つです。
特に大切なのは二つ目。私が子どもの頃は食卓で、はしの使い方や姿勢、「なぜニンジン食べないのか」と注意されたものです。
でも今の子どもは1人で食事して、好きな時間に好きな物を食べている。
食卓で家族がコミュニケーションをとることが一般常識を育てるポイント。
これが欠けると、人から注意されるとむかつくようになるんです。
自分の国や県の食糧自給率を知り、食についてグローバルな視点を持ちましょう。日本は40%、栃木県は72%。ご存じでしたか?
たとえば、自給率を上げるため、買い物では県内でとれたもの以外買ってはいけません。必要な食材がない場合は隣の県のを買う。
地球の裏側のなんかは駄目――。意識し、行動に移すことから始まるんです。
動物と人間の違いは「食らう」か「食べる」か。食べることは命。餌ではなく、楽しんで食べることが大切です。
子どもの頃からきちっとした食生活をしないと日本の国は滅びますよ。
ソース
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000360901090003 依頼あり
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1230565177/169