愛知県一宮市の食品製造販売「たけ乃子屋」が、中国産タケノコなどを国産と偽って
販売していた問題で、県警生活経済課と一宮署などは8日、不正競争防止法違反(虚偽表示)の
疑いで、同社や偽装工作に協力した取引先4業者などを家宅捜索する。
たけ乃子屋と取引先4業者に対しては、農林水産省などが昨年12月、日本農林規格(JAS)法に
基づき改善を指示している。
農水省や県警によると、たけ乃子屋は2007年7月から08年10月まで、ほとんどが中国産の
タケノコの水煮約1000トンを、「熊本県産」「鹿児島県産」と表示して東海地方を中心に全国各地の
小売店に販売。同様に、フキやレンコン、ゼンマイの水煮も産地偽装していた。
偽装は、自社で国産表示に包装していたほか、熊本罐詰(かんづめ)(熊本市)など4業者に虚偽の
産地を印字した包装材とともに販売し、詰め替えさせたうえで買い戻すロンダリングの手口も使っていた。
一部の包装パックには、生産者を装い「農家の皆さん」とする虚偽の写真を印刷していた。
たけ乃子屋の森嘉仁社長(51)は昨年12月の会見で、03年ごろから偽装を始め、商品の99%が
偽装だったと認めた。「国産は入手は難しいが需要があった。国産は中国産の1・5−2倍程度で、
大きな利益があるわけではなかった」とした。
県警は売り上げを伸ばすために産地偽装していたとみて、詐欺容疑での立件も視野に伝票などの
資料を押収して、全容を解明する。
同社は偽装の発覚で商品の返品が相次ぎ、約3億円の負債を抱えて事業を停止、自己破産申請の
準備に入っている。
▼ソース:中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009010802000057.html ▼関連スレ
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