「学生の売り手市場」といわれてきたここ数年の就職戦線。しかし昨夏以降から黄信号がともり
始めている。世界的な経済危機で、企業業績が悪化。新卒採用を手控える企業が増加している。
就職する学生よりも採用する企業が強い「買い手市場」に逆転し、就職活動が厳しくなるのは必至。
今春の就職を控えた大学4年生の中には「内定取り消し」を通告された人もいる。就職氷河期の
再来か―。学生たちの間に不安がよぎっている。
年が明け就職活動の本番を迎えた県内の大学3年生。昨年12月、岐阜市柳戸の岐阜大学体育館で
開催された学生企業展には、前年を138人も上回る612人が参加。リクルートスーツを着た
学生が会場を埋め尽くした。「危機感の表れと思う」と岐阜大の学務部就職担当の伴場宏二さん。
「われわれも就職氷河期を危惧(きぐ)している」
会場には岐阜大教育学部3年可児実希さん(20)=岐阜市、仮名=の姿もあった。教職員を
目指していたが企業展にスタッフとしてかかわるうちに企業に魅力を感じ、民間企業への就職へ
進路を変更した。「給料の多さより、仕事で達成感や充実感を味わいたい。秋までは就職を楽観視
していたけど、今は就職できるか不安」と語る。
採用数について、西濃の大手製造業の人事担当者は「例年100人採用しているが、2010年卒は
減る方向。増える要因がない」と。別の製造業の人事担当者も「例年80人を採用するが10年卒は
10人前後になるだろう」と製造業を中心に採用枠の縮小が検討されている。
昨年末、岐阜労働局は県内3事業所で3人の内定取り消しを確認した。1人は他社に内定が
決まったが、残る2人は就職活動をゼロから再開。同局は、今後も増える可能性があると懸念する。
そんな中、逆に採用枠を増やす業界もある。人材確保にあえいできた福祉業界だ。
中濃のある社会福祉法人は、2010年卒の採用枠を例年の約2倍に設定する。「景気が良い時は
労力に比べ割に合わないと、介護や福祉系の学生でさえ集まらなかった。けれどやりがいのある仕事です。
やる気があるなら、資格が無くても一から指導し育成していく」と学生確保に意気込んでいる。
【就職氷河期】 バブル経済崩壊後、就職するのに難しかった時代のこと。おおむね1993年から
2003年までを言う。最も厳しかった年は2000年春卒で、大卒の求人倍率は0・99倍と1倍以下となった。
就職氷河期世代は、派遣やフリーターという不安定な非正規雇用形態を強いられ、高学歴でも
正社員になれなかった人が増えた。
▼ソース:岐阜新聞
http://www.gifu-np.co.jp/tokusyu/2009/ikinuku/ikinuku_4.shtml ※画像:前年の1・3倍の入場者が詰めかけた学生企業展。就職への危機感の表れか
=昨年12月、岐阜市柳戸、岐阜大学
http://www.gifu-np.co.jp/tokusyu/2009/ikinuku/ikinuku_4.jpg ご依頼あり
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