豊漁や航海安全を祈願して木製の玉を奪い合う神事「玉競祭(たませせりさい)」が3日、
姪浜住吉神社(菊池友久宮司、福岡市西区姪の浜)であり、締め込み姿の男衆が、海水で
清められた玉を取ろうと激しく体をぶつけ合った。
玉は直径約30センチ、重さ約5キロ。触れるとその年を無病息災で過ごせるといわれる。
参加した地元の漁師や地域住民約40人は、福岡市漁協姪浜支所(同区愛宕浜)の横にある
事代神社を出発し、約1.5キロ離れた姪浜住吉神社まで「オイサ、オイサ」の掛け声とともに体を
押し合いながら進んだ。
境内に到着すると、大勢の参拝者が見守る中、「博多祝い唄(うた)」を歌い、玉を奉納した。
同支所運営委員の野上弘隆さん(64)は「不景気で厳しい時代だからこそ、事故の無い、
よか年になってほしい」と話した。
■三日恵比須に 福求め5000人 博多区・住吉神社
福岡市博多区の住吉神社境内の末社「住吉三日恵比須神社」で3日、住吉三日恵比須大祭があり、
福引に訪れた約5000人の参拝客に「ふく娘」が1年間の福を授けた。
3人のふく娘は、福引前の参拝者を鈴でおはらいし、当たったくま手や宝船などの縁起物を
手渡した。ふく娘の1人、大学4年の手島美奈子さん(22)=宗像市=は「みなさんに
幸せいっぱいの1年を過ごしていただきたいです」とにこやかに話した。
住吉三日恵比須神社は、1944年に市内の男性が那珂川を流れてきた恵比須像を見つけ、
5年後に住吉神社に奉納したことに始まる。奉納された1月3日に毎年大祭を行っている。
=2009/01/05付 西日本新聞朝刊=
▼ソース(画像あり)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/69045