2009年はアジア獲る!! ピクシーが戦略明かす
ACL制覇へ戦略を披露したピクシー
名古屋グランパスが日本を飛び越えてアジア初制覇に挑む。2009年、
初出場のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に、ドラガン・ストイコビッチ
監督(43)は「いいプレゼントを届けたい」とタイトル奪取の戦略を披露した。
新春の誓いを、アジアの頂点を見上げながら、ピクシー監督は言った。
「私たちは日本のサッカー界で重要なチームになった。次はアジアだ」
就任1年目の08年、グランパスは大きな飛躍を遂げた。魅力的な
アタッキング・スタイルで前年11位から、最終節まで優勝を争い3位。
目標の1つだったACL出場権を手に入れた。
来季はクラブ創設17年目のリーグ初制覇だけでなく、アジアとのダブル
タイトルを狙っている。選手時代は天皇杯で2度優勝。各国のカップ戦王者
で争うアジアカップウイナーズカップ(現在は廃止)に2度出場し、96年には
準優勝を経験している。アジアのレベルや大会の価値は「以前より、すべて
の面で良くなっている」と大きな変化を認識している。
Jリーグと並行して行われるため、簡単な戦いではない。「日程が厳しいので、
ローテーションをしっかりして、うまく選手を使いたい」と固定したメンバーで
2つの大会を乗り切るつもりはない。昨年を上回る選手層になるのは当然として、
監督のやりくりのうまさは1年目に実証済み。ナビスコ杯では若手を積極的に
起用してグループリーグを突破し、準決勝まで進出した。
ACLグループリーグは3−5月の水曜日に月2試合ずつ。土曜日開催の
Jリーグと休む間のない戦いが続く。その日程をにらみながら「3月から3カ月間、
過密日程になる。ここをどう乗り切るかがポイントになるだろう」と、イメージを
膨らませている。昨年末には、札幌で16得点をマークしたFWダビを獲得。
課題の決定力アップに力を注いだ。
「私たちの考え方やスタイルは同じだ。ただ十分ではなく、改善の余地がある。
多くの選手が試合経験を積むことは、チーム全体の成長を早めてくれると信じて
いる」と、伸びしろのあるチームをピクシー監督自身も楽しみにしている。
優勝すれば、トヨタ・クラブW杯で、世界の名門クラブに挑戦する機会ができる。
グランパスの大スポンサーが主催する大会に「トヨタの名前も大きくなるし、いい
プレゼントになると思う」と大きな夢を抱いて、2年目の勝負に突入する。 (木本邦彦)
▽ソース 中日スポーツ
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/grampus/news/200901/CK2009010102000059.html